なぜ理論は理解しづらいのか?

ここ数回、理論的な事を書きましたが「わからない」という意見とそうではない意見とがあるようです。

音楽理論のほとんどは「音程」を元にして考えていくようにできています。

わかりづらい、という人は「音程」をしっかり理解してみてください。

音程とは「五線上で二つの音がどのくらい離れているか?」ということ、です。

例えばCとE、DとFの二つの音程がわかりますか?

これはどちらも「3度」です。
音符がいくつ上にあるか?が「度」です。

CとEは間にDを入れると全音二つ、です。
これを長3度といいます。
DとFはEを入れると全音と半音です。
これは長3度より半音一つ分せまい3度なので短3度といいます。
ですが、DとE#とは短3度ではありません。
DとEは長2度で、それが半音広がったものがDとE#ですから答えは「増2度」です。
でもDとF、DとE#はギターで弾くと同じ音です。

このように「譜面上でどう書かれているか?」が理論を理解するためには大切です。

長音程、あるいは完全音程は「低いほうの音を主音とするメージャースケール上に高いほうの音がある」ということです。

そのそれぞれが半音○個分広くなるか?狭くなるか?ということです。

つまり音程をきちんと理解するには「メージャースケールを覚えて」いなければいけません。
大事なのは「メージャースケール上の音がどうなっているのか?」が理解できることです。

ギターの人が大好きなキーAやEを調号で書くとどうなるかわかりますか?
メージャースケールを覚える、ということは調号を覚える、ということでもあります。

なぜそうしなければいけないのか?

五線譜はものさしのように等間隔ではないからです。
ギターでメージャースケールを一本の弦だけで弾いてみればすぐわかります。
このように譜面上では同じように見えても実際は違う場合がある、ということを理解するにはメージャースケールを基準に音を考えるしかありません。

このあたりはネットで検索すれば出てくると思うので調べてみてください。

では次にセブンスのコードトーンはわかりますか?
ギターで弾けますか?
基本的なコードだけで良いのできちんとコードトーンを指板上で把握してください。
ジャズなどのフレーズはコードトーンを元にできています。

ギターだと6弦にルートがある場合と5弦にある場合の二つを覚えればあとはづらすだけ、です。

はい、ここで問題。
6弦5フレットと3弦6フレットの音名はパッと出てきますか?

指板上の音を覚えるのも大切です。
パット・メセニーは「2ヶ月あれば覚えられること」と言ってました。
私はそれ以上かかりましたが。

では上の二つの音の音程は?

ギターは指板上で相対的な位置関係がピアノよりも見やすい楽器です。
考えればわかる、のではなく「パッとわかる」のが大切です。

リンゴを英語で呼ぶのにあまり考える人はいませんよね?
でも青リンゴは?
私にもわかりません。
要は使い慣れているかどうか?ということです。

このような事を理解していけば理論的な事は理解できてくると思います。
まあ「ギター」では、ですが。

#音楽
#理論

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