英検1級二次試験「6/6/6/6」不合格から「9/10/9/8」で合格するまでやったこと
英検1級一次試験。
中1次男が不登校になり、子供に干渉したくなる思い、親としての苦しみを、全て勉強に向けよう!と思い(ある意味、逃げかも)、昨年の12月に英検1級受験を決意し、翌年の1月の受験で、ギリギリ一次試験突破することができました。(今回は一次試験の詳細は省きます)
思いもよらない合格に、完全に舞い上がっていた私。
二次試験もなんとかなる気がして、夢中でスピーチ原稿作成に励みました。
結果は不合格。完全に、スピーキングのレベルが、合格に達していませんでした。「short speech6 / interaction6 / grammar and vocabulary 6 / pronunciation 6」と、オール6‥ 完全に自信を砕かれました。
スピーチ原稿が、自分のものにできてなかったんだ、口から出てくるレベルになってなかったんだと反省しました。
それからは、Twitterで流れてくる情報や、他の人からのアドバイスをもとに、スピーチ原稿を暗記しようとしたり、自分の声を録音して聞いて覚えようとしたり、英検1級二次試験に良いとおススメされた本を買いあさって読んだり、発音が悪いからと発音矯正アプリに励んだり・・
そんな日々を送っていましたが、試験が近づくにつれ、自分のスピーキングレベルがほとんど向上していないことに気付きました。
やばい。また落ちる。本能で感じました。
そんなとき、ある方のTwitterの投稿で、「面接大特訓の本を一日まるまる一冊native音声に合わせて音読する」ことの効果を読み、直感なのですが、「これだ」と思いました。
そして、様々試した結果、「これなら二次試験突破できる」と自分の中で確信した勉強法があります。まとめると、
①面接大特訓音読を毎日やる
②英検1級二次試験対策に特化したオンライン英会話で練習を繰り返す
③一ノ瀬先生の英検1級二次試験動画で、具体例をインプット
④スピーチ原稿作り(暗記はしない。2つの理由を思い出せるようにする)
ひとつひとつ解説していくと、
①面接大特訓音読→必要なときに、必要な単語が出てくる。必要なフレーズが出てくる。
面接大特訓は、特に暗記しようとしてはいないのですが、毎日音読するにつれ、ショートスピーチやQ&Aの時に必要なフレーズや単語が自然と出てくるようになりました。
良質な文章を毎日音読する中で、文の組み立て力も上がり、普通の会話もスラスラ出てくるようになりました。文法・単語で9点取れたのは、面接大特訓の音読のおかげだと思います。
実は、面接大特訓は、一回目の受験の際も、もちろん見てはいたのですが、しっかりやりこんではいませんでした。
「皆、この面接大特訓の本を持ってるから、この本の内容を話したら、面接官に、また同じ参考書の話だ、と嫌がられるかな」という思い込みがあったのです。
丸暗記していたら、そう思われたでしょうが、必要なときに最適な単語やフレーズが自然と口から出てくる、という効果は、今回初めて実感しました。
本番のショートスピーチでも、2つ目の理由が思い浮かばなかったにも関わらず、面接大特訓で音読してたフレーズがふっと浮かび、それを説明することに専念したら、なぜか評価は「9点」でした。
②英検1級二次試験対策に特化したオンライン英会話で練習を繰り返す
VALUE ENGLISHという、有名な、二次試験対策に特化したオンライン英会話を試験前は集中して受けました。
先生方がトピックに精通していて、あるトピックで理由が浮かばなかったときも、「こんな理由があるよ。こんな具体例があるよ」と教えてくれるので、それをストックしていけば、自分だけのスピーチ原稿が出来上がります。
実際の試験でも、「先進国は発展途上国に悪影響を及ぼしていますか?」との質問があったのですが、
Valueの先生から教えてもらった具体例「先進国の多国籍企業が、たくさんのパーム油を作るために、発展途上国のパームの木を大量に伐採して、エコシステムのバランスを崩し、生物多様性を脅かしている」という具体例がぱっと頭に浮かんで、具体例として話すことができました。
また、Valueの先生から、自分では思いつかないようなQuestionを投げかけられたりするので、Q&Aにはどんな質問も落ち着いて答えることができました。
さらに、私がValueが良かった、と思ったのは、「発音」です。
先生に、私の前回の試験で発音の評価が「6点」だったこと、どうしたら発音を上達できるか聞いてみたところ、
「うーん・・あなたの発音は、悪くはないけど、”slurry”かも。口があまり開いてないからかな? 口を大きく開けて、はっきりゆっくり発音するように心がけてみたら」
目から鱗が落ちる・・というか、てっきり、nativeっぽくないから、日本語訛りだから・・と落ち込んでいたのですが、口を大きく開けて、はっきり発音するよう心がけたら、実際の試験でも、前回の6点から8点と、2点UPすることができました。
発音にいつも自信がなかった私にとって、これは大きな収穫でした。
③一ノ瀬先生の英検1級二次試験動画で具体例をインプット
英検1級満点合格で有名な一ノ瀬先生のyoutube動画には本当に助けられました。
実際、試験で面接官からの「発展途上国も先進国同様、気候変動に関して責務を負うべきですか?」との質問に関しても、一ノ瀬先生の示してくれた具体例「ケニアは発展途上国であるが、プラスチックバッグの製造・所持・輸入も禁止されるようになった」との具体例をあげ、「発展途上国のそのような努力が、温暖化抑止につながる」と自信をもって答えることができました。
確か、200題チャレンジ、というような動画もあって、全部は見れなかったのですが、そのなかで覚えていた具体例も実際に話せました。
[先進国が発展途上国を過去に搾取してきた例:sweatshop(搾取工場)]
④スピーチ原稿作り(暗記はしない。2つの理由を思い出せるようにする)
これは、皆さんスピーチ原稿は作っていると思いますし、実際必要かなと思いますが、暗記は私には向いていませんでした。
Valueの先生に、「暗記全然できてないから、暗記しないといけない」と話すと、
「あなたには暗記は向いていない。overwhelmingになってしまうよ」といわれ、実際そうだなと思い、2つの理由だけ思い浮かぶよう、イメージトレーニングを繰り返しました。
暗記しなくてよい、ただ口から自然と言葉が出てくるよう、音読・練習を繰り返せばよい・・これは、私にとってとても気楽な勉強法でした。
そして、本番の試験では、一切沈黙を作ることなく、自分の意見を伝えつづけることができました。
‥以上が私のリベンジ英検二次試験対策の概要です。
すべての方に適した勉強法ではないと思うので、自分には合わないな、と感じられたらそれでもいいと思います。
私は一回目の受験で落ちて、深く対策をすることができ、様々な社会背景を学び、さらに社会人として自信をつけることができた気がして、結果的にとてもよかったと思っています。
今回残念だった方も、自信をなくすことなく、必ず合格できると信じてほしいです。
長文読んでいただきありがとうございました!
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