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白鳥静香先生の言葉より 93 奇蹟

白鳥静香先生の言葉を紹介します。

白鳥静香先生の言葉より 93 奇蹟

歴史のなかでは、ときに奇蹟が起きたと語られます。

なかには本当に起きたこともあるのかもしれません。

でも、そのような奇蹟があったとしても、

たとえば、祈りで病を癒したり、

海を割り、
山を動かしたりするようなことがあったとしても、

そのような奇蹟よりも、

ただ存在することそのもののほうが、はるかに神秘であると思います。

病を癒そうが、

海を割り、山を動かそうが、

それはすでに存在するものが、ほんの少しだけ形を変えただけに
すぎませんが、

存在することと、しないこととは、

どのような小さなものであっても、
たとえば、原子のたった一粒、素粒子のたった一粒であっても、

存在することと、しないこととは絶対的に違うからです。

存在と無とは絶対的に、絶対的に違うことだからです。

存在すること。

そのことこそが最大の神秘なのです。

私たちは神秘のなかに、神秘にかこまれ、神秘として生きているのです。

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