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God damn

数年前に10年来の目的が叶ってから、予定調和の日々が続いている。

仕事は一応好きなことをやらせてもらってはいるが、スキルが付けど経験が増えど、「だから何だというのだ?」といった感覚がまとわりついて離れない。
評価はされる。
金も増える。

ただただ、シンプルにつまらない。

30代を過ぎて燃え尽きてしまったのだろうか。

心の琴線に触れるもの以外の、あらゆる憂鬱がびっしりと覆いつくした様なはっきりとしない白っちゃけた空が裂け目もなく続いている。
別に寒くも暑くもない、晴れでも雨でもない天気の中、時間の感覚も薄く、
体に贅肉だけを少しずつ蓄えてはまた埋め尽くす。

埋め尽くしたはずがひっくり返しても、ウンウン唸ってみても
中身は空っぽだった。
物質的な貧困は人を殺すだろうが、精神的な貧困も殺しそうな勢いだ。
いっそ手放してみれば。クソみたくぶん投げてみれば。
寿命を削って得たもの、豊かさを生み出すもの。
「それを捨てるなんてとんでもない!」
そんなものを。

まわりは捨てられぬ人ばっか
菜の花にはアブラムシがびっしり
有象無象が右往左往して自浄作用もなく地を這う
自嘲などとうに通り越して

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