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プラスチック鉢と素焼き鉢結局どっちが良いの?


こんにちは、

今回は、アガベやコーデックスを元気に育てる為にはプラスチック鉢と素焼き鉢のどちらが適しているのかを過去の育成経験からお伝えします。

結論、プラスチックのスリット鉢が最高にいい!

今回の記事がおすすめの方は、

・暖かい季節になり植え替えをする予定のある方

・今まで鉢の材質にこだわった事ないよという方

・コレクションの鉢が増えてきた、または実生(種から育てる)にチャレンジ始めた方

です。

まずは、素焼き鉢とプラスチック鉢のそれぞれの特徴をまとめてみました。

「素焼き鉢のメリット」


1.通気性がいい

鉢全体が空気を通すため、土が乾きやすく、鉢内の長期間の多湿、気化熱による蒸れを予防できる。

2.水はけがいい
1と同様に鉢全体から水分も抜けやすく、鉢内の長期間の多湿、帰化熱による蒸れを予防できる。

3.デザインの種類が豊富でおしゃれ
よく見るツルッとした素焼き鉢や彫刻が施されたテラコッタ、また、オレンジの色は暖かみがある。

4.重量がある
風が強い日やある程度樹高が高い株も倒れず安定してくれる。根が弱い・少ない植物は鉢が倒れて根にダメージがあっては大変ですよね。

こんなところでしょうか。

「素焼き鉢のデメリット」


1.土が乾くのがはやい
通気性、排水性が良いため、植物の種類にとってはメリットですが、水を好む種類やまだ根の状態が細くて十分でない場合、枯れる、もしくは根が干からびやすい。

2.重たい
私は、季節によって夜は屋内、昼は屋外という感じに植物を出し入れしており、数が増えるほど非常に大変。

3.苔が生える
使っているとだんだん苔が発生する。見た目的にデメリットに並べました。

4.割れる
何度も不注意や劣化で割ってしまい捨てるのも困り、後始末が大変。

「プラスチック鉢のメリット

1.鉢を温めやすい
冬場でも昼間の直射日光に当たると根にダメージがない程度に温まる。温度維持が大切な発根管理にも向いている。

2.割れにくい
経年劣化や強い圧力には流石に無理ですが、比較的割れにくく扱いやすい。

3.軽い
よく植木鉢の出し入れをする方、鉢の数が多い方はなによりのメリット。

4.衛生的
水や空気を通さない素材だからこそ、菌が入り込むリスクは素焼き鉢よりも低いと感じる。私は一応殺菌して再利用もしています。

5.安い
コレクションが増えてきたり、実生の際は最初は一つの容器等で育成していても大きくなるにつれて、その植物の数だけ鉢が必要になりますよね。安くて大量に仕入れやすい。

「プラスチック鉢のデメリット」


1.蒸れや根腐れ
特に黒色のプラスチック鉢は夏場蒸れやすく、根腐れの危険があります。真夏の直射日光の元では、鉢内の温度が40度を超えてしまうことも珍しくありません。

2.冷たくなりやすい
冬場、日が落ちるとキンキンに鉢が冷たくなり、素焼き鉢に比べ植物の冷害を引き起こすリスクが高い。

3.鉢内の土がカビやすい
高音多湿で土が乾ききらない状態が続くとカビが発生しやすい。

「私のオススメはスリット鉢」


上記のタイプ以外にもスリット鉢も検索すると色や形に様々バリエーションがあります。

スリット鉢の特徴

1.根巻き現象を予防する構造になっている
これがスリット鉢最大の特徴です!

下の写真は、根巻き現象です↓

ボウル型の普通のプラスチック鉢に植えていたアガベ

下葉の枯れや黄色への変色が顕著なため、普通の
プラスチック鉢から抜いてみると、根と根が絡み合い新しい根を締め付けることで水を吸う力が無くなってしまっています。

スリット鉢であれば各所の穴から空気根切り(根が空気に触れて成長が止まる)が起こり、根巻き現象を予防し、根元から新しい根の発展につながる。

※スリット鉢に軽石等の鉢底石は不要です。鉢底石を使用することで根巻き現象を起こしてしまうため全て用土で満たします。

ただ、直接用土を入れるとスリット穴から用土が漏れやすいため、予め湿らせた用土を入れることで、漏れるのを極力防止できます。

2.スリット穴が空いているため水はけが良く根腐れを予防できる
空気も通しやすくなるため、植物の成長にとても期待できます。

3.軽くて丈夫
実生苗や発根管理中の株で主に使用しています。
まとめて多数の鉢を管理しやすいです。

一見すると安っぽい見た目にも思いますが、全てスリット鉢にすると統一感がでて、とても気に入っています。

「スリット鉢をオススメする理由」(まとめ)

・素焼き鉢では、通気性、排水性に優れている分、夏の暑い時期に屋外管理では、土の乾きが早すぎて、水やりのタイミング、育成が難しい。また、実生などの大量の管理には不向き。

・プラスチック鉢では、同じく夏場は、蒸れによる枯死の経験があり遮光をするなど置き場の工夫が必要で大変。また鉢内の用土がカビてしまったこともあった。

・その点でスリット鉢は素焼き鉢、プラスチック鉢のデメリットを補えており、根張りが良く育成に最適。


さいごに、
鉢の種類を考える上で、植物との相性もあると思います。「あまり根を発達させるのが苦手なもの」「水をすごく欲しがる」等育てていく上でその植物の特徴が掴めてくるかと思います。

もし、植物と鉢の相性が良くないと感じれば、私は
思い切って季節に問わず鉢替えをし直すなんてこともしており、今のところある程度大きい株であれば、鉢替え後に枯死したということはありません。

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