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【一戦一評】クリッパーズvsレイカーズ(Game45)


こんにちは、スワッギちゃんです💜💛



この記事では「NBAを観戦できないファンも試合の流れを掴めるような寸評」をコンセプトに、レイカーズの各試合について情報・分析・予想などを交えてお話しします。


シアカムにロジアーなど、トレード期限が近づくにつれ選手の出入りが活発になってきていますね。

そんな中、あらゆる噂の絶えないレイカーズですが現状特に動きを見せていません。その大きな理由の1つがディアンジェロの復活です。


本日の対戦相手、クリッパーズはスター揃いの格上チーム。もしDloがこの強大な敵ともマトモに渡り合えるならば、放出の可能性はさらに低くなるかもしれません。

レブロン不在の今日こそ、真価を試されるとき.....‼️




◯スタメンチェック

本日のスタメンはこちら👇


レイカーズはDlo/リーブスの守備不安ハンドラーを並べる方針を変えず、通常ならCamやVandoが補完されるところにプリンスや八村を当てて超オフェンシブな布陣を作り上げています。

これは最近の数試合で共通した狙いであり、以前のような敵エースにチェイサーを打つけて潰す作戦とは正反対な試みと言えます。



そして、それをスター軍団のクリッパーズにまで実行してしまう思い切りの良さ。今日はかなり実験的な試合が見られそうです。




対するクリッパーズはラスの6thマン起用を継続している様子。相変わらず恐ろしい敵ですが、ズバッツの欠場は今日のオフェンシブなスタメンを試すのに好都合かもしれませんね。




それでは、レブロン不在&超攻撃的スタメンの全く新しいレイカーズのお披露目です‼️‼️





◯1Q: 強みvs強み、狙いどおりのパワーバトル


まず気になるのがディフェンダー皆無なレイカーズを見てクリッパーズがどう攻めてくるか。

カワイやPG13のスクリーンワークでフリーを何度も作られてしまうのか......と思いきや、最初に目立ったのはハーデン×プラムリーのPnRでした。



Dloとリーブスを並べる不利益その1がこのマッチアップ問題。敵にスコアラーが多い場合、妥協のマッチアップが自然発生してしまうのです。



しかし、本戦ではプラムリーのピックが緩く、リーブスのファイトオーバーが間に合っていますね。

これは「緩い」というより「ロールが早め」と言うべきかもしれません。プラムリーの癖にも見えますが、過去レイカーズがエースハンドラーに対して積極的に行ってきたブリッツ対策かもしれません。

もしそうであれば.......さすがは修正のコーチ、ルーさん。




対してレイカーズはADを起点にガード2人がオフボールムーブして道をこじ開ける方針が増えます。

実はオフェンシブ布陣に切り替わって以降、ADを起点にするこの形がちょっと増えました。PnR連発からの脱却を図ったモノと思われます。



しかし、今日は最高のハンドラー兼カッターのレブロンが不在です。

代打スタメンの塁さんはカッティング後ペイント内に止まる傾向があり、ADのドライブレーンを潰してしまっています。


最もマズかったのがこのシーン。「Vandoのコーナースリー」という最悪のシナリオでポゼッションを浪費してしまいました。


ペイント近辺やミドルで得点を増やしたい塁さんと、スリーを打って欲しいチーム需要との乖離が生じているとも言えるこの状況、なんとかコーチングで改善できないものか......




前述のとおり攻撃に問題アリなVandoですが、本日は1Q後半のDlo+ベンチ布陣にてローラー役を多数務めることに。

強い戦法とは言えないかもしれませんが、少なくともコーナーで腐るような場面は無くなっています。ストレッチ可能なウッドとの相性も良さそうです。

今日はファールも頻繁に貰えたため、ディフェンシブ布陣の僅かな得点力を支えてくれていました。もちろん「それは決めてくれ!」なゴール下ショットもあったが......🤨




しかし、レイカーズは守備力のあるウィングを3枚揃えた布陣を以てしても敵のペネトレイトを止められませんでした。特にノームとラスがかなりテンポプッシュしてくるのが辛かった。

というのも、相手に高確率シューターが多いとなかなかカバーに寄りづらいのが現実です。画像のMaxは極限まで近づけていますが、この後ラスにAnd1を沈められます。


つまり、これまで以上に各個人がある程度1on1で渡り合えなければならない。AD出場時はまた別ですが、ベンチ陣は特に個の守備力が求められる戦況です。

ハムHCがウィングディフェンダーを多数ベンチに置く真意はコレなのか...?




内容はそう悪くないものの、1Q 29-35と敵がややオーバースコア気味でした。落ちたFTぶんの差と捉えても差し支え無さそうですが、今後どうなるでしょうか🧐





◯2Q: 悪い守備による失点とは...?


2Q始めのレイカーズは戦術Dloとも言える独壇場で攻撃を展開しています。かつてリーブスが6thマンとして任されていた動きをDloが受け持っているイメージです。

積極的にハーデンのマークマンを絡めて守備に乱れを生じさせるDlo. さすが攻撃の組み立て方は一流です。



危機感を覚えたルーHCはタイムアウトを取得し、以降ブリッツでDloにターゲットを絞る作戦に出ます。


しかし、ハムHCが同時にADを投入。ブリッツでADは離せないだろ?と言わんばかりのジャンケンバトル勃発です。




Dlo休憩時はリーブスがメインハンドラーとなるPnR......ではなく、前述のAD起点プレーを強化している様子。先月の自分が観たら変貌ぶりにびっくりするだろうな😂



攻撃で一貫性が見られる中、失点がどうしても止まりません。特にアグレッシブだったのがやはりノーム。得点源はスリーでなく、またドライブイン。

次第にPG13やカワイの得点も増えますが、やっぱりやられているのはタフミドルやフローター。カワイに至ってはVando越しにFG100%のパーフェクトゲームでお手上げ状態です。



そして、この守備を「悪い」と見るかが非常に難しいところ。スリーは防げているし、(PG13以外は)ゴール下のイージーショットを打たれているワケでもない。でも死ぬほど失点している。


後半は多少のスリーを許してでもペネトレイトを防げるゾーンを展開するか、敵の失点源であるトランジションをTOV誘発により増やせるブリッツを掛けるか、現状を信頼して突っ切るか......注目です👀





◯3Q: "狩り場"を掻い潜れ!

後半開始直後のクリッパーズは、前半ハーデン中心に行われたリーブス狩りを継続しています。

カワイが露骨にボールを保持したときのみダブルチームに向かいますが、それ以外は基本的にリーブス独力頼み。すると、残念ながら失点が続きます。


ただ、ザルと吐き捨てるほど酷いディフェンスでもありませんでした。タフショットでも決めまくる相手が悪かったと思う。大丈夫。


特に警戒されていたはずのカワイが外す気配ナシ。ADが長いことマークしていますが、何事も無いように決め続けています。





対するレイカーズは、仕返しにハーデン狩りを繰り返します。塁さんにポストアップを任せた場面もありましたね。


後半に入って以降、八村のミッドレンジチャンスが増えています。

誰がボールを持っても複数の選択肢で攻め切れるこの布陣の強さがよく現れていると思います。


Dloへのブリッツ
ADへのダブルチーム


概ねオフェンスが成功していたレイカーズですが、Dlo&ADの2大エースに対するプレッシャーは前半以上に高まっており打開にやや苦戦気味。

その他、Dloが退いてリーブスがメインハンドラーを務めた時間の得点停滞が目立ちましたが最終的に33得点で3Qを締め括りました。




ちなみに、失点は29点

カワイの得点はVandoの張り付き以降落ち着いたものの、捨て置いて問題の無かったラスのスリーが2連続で決定するなどのアクシデントが発生。

今日の失点は致し方ないものも多く、そんなに悲観する必要はない気がします。もっとも、守備力が期待されるラインナップを多用しているワケでも無いですし。





◯4Q: 長所と短所....何を生かし、何を殺すか


結論から言うと、すごーくタフな敗戦でした。


なんというか、あと一歩だけ足りない感覚がずっと続いていたイメージです。その原因を以下で見直しましょう。



まずレイカーズは4Q序盤をVandoと共に戦うコトを決意します。カワイへの張り付きが有効だったため、妥当な判断です。

そして、しっかり結果も出してくれました。ハーデン, カワイ, PG13全てのエースたちの得点を停滞させられたのです。



さらに、PG13からは3度のTOVを誘発することにも成功します。コレらは完全にVando効果と言っても過言ではなさそう。


しかし......


Dloがブリッツを受けるため、空くVandoにパスが渡ります。

が、ショットは決まらない。


ADにもダブルチームが掛けられるため、空くVandoがパス先に選ばれます。


このチャンスでも、ショットが決まらない。




このように、ディフェンシブな恩恵と引き換えに、オフェンシブな代償をかなり支払うこととなったのです。


コレをサポートできる本日のエース、Dloは...

ディアンジェロ・ラッセル(4Q)
11.1min 2pts FG 1-6(16.7%)

完全にガス欠気味です。



リーブスあたりが中継ぎとして調子を上げてくれると良かったのですが、今日はダメそう😢



というコトで、「良いところは良いのにあと一歩及ばない!!」ようなむず痒い敗戦でした。




ちなみに、ルーHCはスコアリングで好調だったラスとPG13をクロージングでベンチに座らせました。

これはミスを最低限減らすための処置と言えます。TOVの多いラスとTOVを増やしたPG13を「出さない」という判断。




短所を受け入れつつ長所に期待して負けたレイカーズと、長所を潰してでも短所の排除に専念して勝ったクリッパーズ。


うーん、なんたる哲学。





◯本日のMVP

本日のMVPは試合を通してレイカーズのスコアリング基盤を支え、オフェンシブ布陣に希望を感じさせてくれたディアンジェロ・ラッセル🧊



こんな試合を見せられると、トレードしちゃマズい気になっちゃいます。


もしDloがデジョンテだったら.....🧐





以上です。タフな敗戦ながら、希望は見えた試合でした。次は勝とうぜ。





〜終〜




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