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【詩】一枚の岩

私は一枚の岩
 
雨でも晴れても一枚の岩
濡れていても日が出ればすぐに乾く一枚の岩
濡れていても乾いていたときとカタチは同じ
 
二枚岩であると泣いていた私
醜い岩だと泣いていた私
太陽が照らしてくれた
私の頬はすぐに乾いた
空が明るくとも暗くとも
私はひとつの岩だった
二枚岩でも三枚岩でも
私はいつもひとつの岩だった
多枚岩だと泣いていた私
泣いている私はひとつの岩だった
 
いつもずっと
一枚の岩だった
あなたが愛してくれたのは
そんな私だったのね

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