見出し画像

【読むコント】『ニセモノ水戸黄門』

娘:おやめください、旅のお方、おやめください。
助さん:ふっふっふ、娘、こんな竹やぶでそんな大きな声を出したところで誰も来んぞ。さあ、服を脱げ。(娘の帯を解く)
娘:アーレー(体が回転し帯が解ける)
(助さんは娘を手籠めにする。その最中)
格さん:助さん、何をしている?
娘:ああ、お助けを!
助:あっ、格さん!見ての通り、娘を手籠めにしている所だ。
格:俺にもやらせろ。
娘:ええ?
(助さんと格さんは順番に娘を回し始める)
黄門:こらー!助さん、格さん、何をしている?
助、格:あ、ご隠居。
黄門:わしにもやらせなさい。
助、格:はっ。
娘:ええ?
父親:こらー、うちの娘に何をしている?
娘:おとっつぁん、こいつらがあたいを手籠めにしてるんだ。
父親:こ、この野郎、そこにいろ。熊五郎親分を呼んできてやる。
(しばらく、黄門たちが娘を回していると)
父親:熊五郎親分、あいつらです。
(熊五郎親分は子分を大勢連れて来た)
熊五郎親分:やい、ジジイども。俺のシマでよくも暴れてくれたな。おう、おめーら、やっちまえ!
子分たち:へい!
黄門:助さん、格さん、懲らしめてあげなさい。
助、格:はっ。
(しばらく乱闘)
黄門:助さん、格さん、もういいでしょう。
助:しずまれぇ。しずまれぇ!
格:しずまれ、しずまれぇ!
助:このモンドコロが目に入らぬかー。
(助さんが出した印籠の葵の紋を見て、父親、熊五郎一味は目を丸くして黙る)
助:このお方をどなたと心得る。恐れ多くも、先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ。
父親:水戸の!
熊:ご老公?
格:頭が高い。ひかえ、ひかえよろう!
(父親、熊五郎一味、地面にひれ伏す)
父、熊:ははーっ。
黄門:(娘を抱きながら)これにて、一件落着。かっかっか、かっかっか。
(終)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?