20代の振り返りと30代への抱負

年の瀬恒例の一年の振り返り、ではなく、20代を振り返ろうと思う。

20歳から30歳までの間、半分くらいの人は大学生を経て会社勤めをするんだろう。もう半分の人たちは、すでに働き出して十分に経験を積んでいるのだと思う。それが、今でも日本の普通の価値観なんだろなと今でも感じる。そんな中、私は、大学を卒業し2年間の就労を経た後、社会人を一度中断して、アメリカ留学をした。

留学を決断した理由は、普通の会社員のレールから逸脱したかったからだ。私は、会社で、普通に、働き、出世することに飽きた/興味がなかったことを、働いて初めて知った。上司から評価フィードバックの時、優秀と伝えらたのだが、「なんかこれじゃないな」、と思ったことを今でも覚えてる。その違和感を紐解いた時、私は会社での働きではなく、自分が生み出したもので世間から評価されたいんだ、と再確認することができた。だが、その時、私はどうすれば「普通の20代」から逸脱できるか知らなかった。そんな時、海外留学の文字を見つけることがあり、情報を集め、留学エージェントへ話を聞きに行った。そこからは、早く物事が決まっていき、情報集めて3ヶ月で留学・退職の意思を上司に伝えた。

留学は、半分思いつきで決めた。だけど、その代償は大きかった。慣れない文化、英語が拙いことから思うようなことすら話せないことによるフラストレーション、そして今までの友人や家族と接する時間が一気に減ることが、自分にとってものすごい精神的な負荷になった。もちろん新しくできた友人もいたしアメリカにも徐々に慣れてきたおかげで、その負荷を乗り越えることができたが、もし留学しなかったら、と思うことは今でもある。もちろん留学したこと自体は後悔していないが。だけど、留学をする/しないという分岐点のおかげで、自分の選んだ選択肢を正当化するためにも、今を全力で生きねば、と思うこともできた。

アメリカでは、いろんなことを学ぶことができた。アメリカにいたおかげで、興味の幅が広がった。だけど、日本の良さも知ることができた。日本という国を、客観的に見ることもできる。留学しようとした時、ただただ何かが変わるんじゃないかっていう、具体性のない変化を期待していた。そのおかげで、柔軟に対応できたと思う。だけど、反省する点もあって、もっとアメリカの文化を好きになる努力をするべきだった。ポップカルチャーからスポーツまで、もっと自分から足を踏み入れるべきだった。これは、しっかり反省して、今後もし、海外に行くことがあるときには必ず押さえておきたい。

そして、これから。20代は、学び、経験することが多かった。一方で成果はなかった。何かを生み出し社会に還元することはなかった。だからこそ、30代は、成果にこだわりたい。しっかりの結果を残したい。私はいま医薬品開発を行なっている。なので、まずは1品目でも良いから承認を取りたい。そしてそのあと、企業に携わりたい。自分からでもいい、仲間のサポートでも良い。事業を自分から生み出し、日本社会に還元できるような30代としたい。

20代の経験を忘れることなく、一歩一歩前へ進む努力を怠らないようにする。まずはこの一年、20代の経験を全て力に変えていく。30代一年生として、初心に戻って生きていく。

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