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波打ち際ブンガク

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波打ち際ブンガク1年目が500円で読み放題! 360本くらいのオリジナル短編小説(1000字前後)がいっぱい。しかも読みきりばかり。 扉絵はAI出力!これはお得だ!
マガジン購読で去年の作品が読み放題! しかもオリジナル作品!二次創作無し! 読んで飛べる読むクスリ…
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#創作

【短編サムシング】休日それは君が見た光

前略 橋の上から  揃えた靴の位置がどうにも気に食わず、直しているうちに日が暮れて朝が来…

300
にじむラ
2年前
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【短編小説】明日バス核爆発

 駅前のロータリーに停まっているバスが排気ガスをひとつ大きく吐き出した。  適当に散らば…

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にじむラ
2年前
1

【小説】イカロス、ライト兄弟、ガガーリン、俺

「本物のインドカレーだよ」  と言って新装開店のチラシを配る男と目があった。  確かに俺は…

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にじむラ
2年前
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【小説】エンド・オブ・ボーイ・ミーツ・ガール

 窓を開けてスキップで飛び出る。  宙づりで飛び回る革靴。はためく吊るしのスーツ。町中に…

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にじむラ
2年前
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【小説】シュトーレンガール

 灯油をガソリンの入った瓶を手に下げて立っている。  金閣に火を点けたいという気持ちを分…

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にじむラ
2年前
1

【小説】匣入り娘

 鍵を差し込んでドアを開けるとそこに匣があった。それは何かの抽象画とかだまし絵のようでも…

300
にじむラ
2年前
8

【小説】ハイウェイスター(仮)

 アクセルを開き続けていると警告灯が点いた。  信号が黄色く変わる。さらにアクセルを開く。スピードが上がる。エンジンが低い声で絶叫する。信号が赤くなる前に交差点を突っ切る。そこで少しアクセルを緩める。警告灯が消える。唸るような絶叫が少し収まる。その繰り返しだ。  車と車の間に細い車体を捻じ込む。クラッチを切ってギアペダルを蹴り上げる。アクセルを開く。速度が上がり警告灯が点く。エンジンが叫ぶ。狂えない夜の月光。サイドミラーに写る現在。白煙がアスファルトを撫でて群青色の塊の中に消

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【小説】キックスタートビスケット

 インターホンが鳴らされた。  俺が部屋の電気を消して向かいのマンションに棲む人妻の着替…

300
にじむラ
2年前
7

【小説】爆乳THEアンダーグラウンドINババアWITHマキシワンピ

 世界のオWARリが来ない。  戦争でも起こればいいと思っていた。俺に存在価値が無いのなら神…

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にじむラ
2年前
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【小説】カジキマグロに乗って

 休会中のジムで練習する夢を見た。  会費とかどうなってるんだっけ、まぁいいかと思いなが…

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にじむラ
2年前
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【小説】シュリンプ彩

 蝉の鳴き声がやけに大きく聞こえた。  俺はずぶ濡れの服を絞りもせずに立ち尽くしていた。…

300
にじむラ
2年前
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【短編小説】桜

 発育不良の夜がバッカルコーンを開いて眠りを捕食する。  金網を潜り抜けて俺たちの柔らか…

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にじむラ
2年前
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【短編小説】誰も急がない街

 その小さな橋を渡ったところに誰も急がない街がある。  誰も急がない。制限速度まで出して…

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にじむラ
2年前
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【小説】渋{谷THE安全地}帯

 SDRをどうにか車列の隙間に押し込んだ。  夏魔王の長い尻尾がまだ引きずられている九月半ばだった。俺は別に煽ったつもりなんて無いのだが、車間距離が近かったのだろうか、ロケットカウルをつけたNINJAと新幹線風防をつけたGSに追いかけられていた。  甲州街道を走り抜けて笹塚の交差点を左折する。消防学校から聞こえる凄まじい気合を飛び越えて大山の交差点を左折した。  そこに車列があった。  渋谷に通って10年ほどになるがそこに車列を見た事は無い。ヘルメットのシールドを上げて確認

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