スウェーデンのテスト事情

今日私が留学しているスウェーデンの大学で初めて対面の筆記の試験があった。時間は14:00-19:00で特に制限時間が決められていたわけではないので、試験が開始してから約1時間で教室を後にする人もたくさんいた。試験の内容は、今まで授業で扱ってきた理論や統計学の主な分野、解説を要される設問が約10個あり、1つにつき約1枚のA4の紙に手書きで書くというものすごい過酷な試験だった。もちろん、ノート持参不可で辞書は持参可だったが、持ってきてる人は誰もいなかった。

あまりにもテストの時間が長く設定されているため、食べ物飲み物の持参が可能だった。また、試験官は合計2人いて、1人は廊下に待機して、もう1人は教室にいた。しかし問題が、この廊下にいる試験官が暇なのかわからないが、事あるごとに教室にいる試験官を訪ねてきては、世間話をしていたことである、しかも試験中の教室内で。これにも、周りにいた生徒たちは驚くことはなく、通常通りテストを行なっていた。私は幸いスウェーデン語が全くわからずに何一つ理解できなかったため、全く気にならなかったが、とても驚いた。また、教室にいる方の試験官はというと寝たり、お菓子を食べたり、スマホを触ったりとこっちも案の定やりたい放題だった。あまりに当然のような行動をとっていたので、試験中だったが、周りを見渡しそうになってしまった。かと思いきや、何人かのクラスメイトがお菓子を食べ出して、やっぱり「スウェーデンのテストでは当たり前なんだ」と自己暗示をかけていた。もちろん他のヨーロッパもしくは、北欧諸国がどーなのかわからないが。あと、最も驚いたのが、名前を書くところがどこにもないところである。もちろん、どー考えてもテストに名前を記入しないなんてことがあるだろうかと疑問に思ったが、その答えは意外なものだった。ハイテクスウェーデンでは自分の大学ウェブサイトの試験のところに書かれている、番号を試験の際に書くだけで、個人を識別できるとのことだった。その際だけ、ペンがいるとのことだった。しかし、テスト自体はものすごくアナログで対称的だった。テスト自体は10枚のA4用紙にペン又は鉛筆で自分の答案をエッセイにして書けというものだったからである。もちろんパソコンで解くものだろうと思っていた私にとっては完全に想像とは異なっていた。加えて、サステイナブルデベロップメントすなわちSDGsと言ったら、スウェーデンではないか?なのに、テストで1人約12枚程度の紙消費しているため、決してサステイナブルだとは言えないだろうと個人的に思った。

私はA410枚のエッセイを2時間20分で書き終え、手が腱鞘炎になるところだったと真剣に思っている笑笑

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