見出し画像

カンボジアで乳がんになるvol.2 命名カンコちゃん 21-26Jun2023

癌(ガン)って響きがすごく重く感じるので、自分の胸の癌細胞に名前をつけて呼ぶことにしました。私の腫瘍の名前は「カンコちゃん」です。

2023年6月1日午後4時37分(日本時間)80歳で父が亡くなりました。
母から電話を受けて、次の日のフライトを予約して、3日の朝に日本に到着、10時からの火葬に何とか間に合って父を見送りました。

人が亡くなると葬儀の手配でバタバタと時間が過ぎ、そのあとはお役所へ提出する死亡届から始まり、保険、銀行、年金、税金などの手続きが山ほどあってあっという間に時間が過ぎていく。

父が亡くなり、母が1人になったので高齢(79歳)の母ではできないこともたくさんあるだろうということで、母のサポートのために6月は2度ほどカンボジアと日本を行ったり来たりして何となくせわしない日々。

6月19日に日本からカンボジアに戻り、翌月の父の四十九日の法要までは少しシェムリアップの自宅でゆっくりできるかなーとホッとしていた矢先、入浴時に左胸に大きなしこりがあるのに気づいた。

「あれ?こんなに大きいシコリ、今まで全然気づかなかったけど」

気づいた時は正直何の不安もなく、ちょうど23日からバンコクに2泊行く予定だったのでせっかくバンコクに行くなら病院に行ってみようと思い、21日にバンコクにあるSamitivej Hospitalにメールを入れて、24日の午後に外来予約をとった。

コロナ禍の3年間は健康診断もしていなかったのでちょうどいい機会だしなぁっという軽い気持ちで6月24日の午後病院へ。
まずは婦人科で触診の後に、マンモグラフィーとエコーで検査し、3箇所の腫瘍があることが判明。
左胸、左脇、右胸の3つ

私が気づいたシコリは左胸1つだったので、触診ではわからないものがあるんだなぁという感じ。
腫瘍が良性か悪性かは判断できないので、針生検をすることになった。
ここまでが婦人科での診察。

翌日の乳腺外科の予約を入れてもらってこの日は終了。

▪️この日の気持ち▪️
癌だとは全く思っていなかったので、癌だったらどうしようという不安はほぼゼロ。
それよりも針を胸と脇に刺すというのが初めてのことだったので、どんな痛みがあるのかの方が怖くて不安。検査が痛くないといいなぁ、でも絶対針刺すのは痛いよね、嫌だなぁ。。。。そんな気持ち。

6月25日の午後13時に乳腺外来へ。

先生からエコーとマンモで分かる腫瘍の状態や針生検の説明を受ける。
タイ人の女性の先生でとっても柔らかい雰囲気の方でなんとなく安心。

ここで先生から初めて聞いた「針生検」という検査の内容。
病変部に針を刺して組織を採取して、その組織や細胞を顕微鏡で調べる検査。この検査で腫瘍の状態、良性であるか、悪性であるか、進行のスピードや転移の可能性などがわかるとのこと。
この日は検査の説明だけで、翌日に針生検をする予約を入れて終了。

▪️この日の気持ち▪️
今日針を刺すと思って覚悟してきたのに1日延びたー!また針刺されるドキドキを一晩乗り越えなくては。。。。針が夢に出てきたら怖いなぁ。胸に刺すより脇に刺す方が痛そう。ドキドキ。痛いの嫌ダァ。。。
そんな風に針を刺すのが怖いっていうだけで悪性だったらどうしよう?の不安はほぼゼロ。悪性じゃないと思い込んでいたので。

6月26日午後1時

いよいよ針生検の日。病変部に針を刺して病理検査のための組織を採取するもので、処置ベッドにあおむけに寝た状態で、しこりに目がけて機械のバネの力で勢いよく太い針を刺す。局所麻酔を使うため、痛みを感じない人もいるそうだが、私は思ったよりも痛みが強かった。バチン、バチンとバネが患部を突き刺す度に、麻酔をしてもズキンズキンという痛みが走り涙が出てきた。

エコーを見ながら先生が左胸と脇の針生検を行った。時間は20分程度。背術後は患部を冷やして横になってベッドでしばらく休ませてもらって終了。
左側の手で荷物を絶対持たないように、左の腕を動かさないように、車の運転はしないように。3日は患部に貼ってあるシールを剥がさないように、シャワーをしていいけれど患部に水をできるだけ当てないように。。。などなどの注意を受けた。

検査結果は1週間ほどかかるとのことで、7月2日の診察予約をとって翌日シェムリアップに帰宅。

シコリが見つかってから検査までの流れ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?