数学への誤解
数学の世界では
この問題は解けない
と示すことも、大きな成果となっています。有名な例では「三体問題」「ゲーデルの不完全性定理」等があります。
しかしながら、ここで注意してほしいことは
この成果は
今ある手法では解けない
と言うことです。もう少し言うと
ゲーデルの不完全性定理は
新しい公理追加で新体系の可能性を示す
と言う側面もあります。数学の歴史を考えると、こうした拡張で、実りの多い分野を拓いてきました。一例を挙げると
二乗してマイナスになる虚数の導入
です。それまでの発想では
こんなモノあり得ない!
でしたが
複素数の領域を見ることで新体系
が展開してきました。
話を戻しますと
数学者の不可能は
今の手法での不可能
と言うことです。これを心得ないで
ゲーデルの不完全性定理が
人間知性の限界を示す
等の、主張が出てくるのは困ったことです。
さて、この議論の裏側には
数学的手法の限界
もあります。数学的な予測が、現実の世界で当たるのは
現実を数式に合うようにモデル化
したからです。これを忘れてななりません。
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