知識の使い方の訓練
私達は、色々な学問を学びます。その結果
病気の原因は細菌やウイルス
で祟りなどではない
等の正しい知識を得て、よい生活になってきました。
しかしながら
この知識の限界
や
成立条件
について、学ぶことは少ないように感じます。もう少し言えば
知識は適用できるか?
と
考える訓練
ができているのでしょうか。もっと言えば
知識の成立条件を考える必要性
を知っているのでしょうか?
このような成立条件の議論について、一例として
分業のあり方
について考えました。近代工業は
フォードシステムなどの分業
により大きな成果を得ました。この成果は
作業の単純化により
個人の技量習熟の短期化
が実現したからです。つまり
従来なら職人芸が必要
分業し単純化すると
素人が早期戦力化
そして
習熟による生産性向上
が、分業による効率化です。
こうした、フォードシステム的分業は
工業生産で作業の分割
が出来たから成立しました。もう少し言えば
テイラーの科学的管理法等を習熟した
指導者が業務を適切に分割
が必要でした。
一方、日本の物作りの世界では、もう一歩進めて
単純作業においても
作業者の訓練と資格管理
を行っています。フォードシステムの象徴である
ネジ締め作業
においても
適正トルクで締める訓練
を行って、技能を定着させた後現場で作業させています。
これを、中国に対して技術指導したら
訓練したら作業者が逃げる
と言う拒否反応を受けました。これは、日本の終身雇用が、正解の標準ではないと言うことを、考えていなかったトラブルです。
一方、日本の工業生産現場でも
自動工具やロボット生産
の推進で
単純作業者の訓練不要化
は進んでいます。
こうした
状況に応じて知識を使う
今までの話の成立条件を考える
訓練が、現在は必要と思います。
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