進化という言葉の危険性
技術の変遷を見ると、単純な進化といえない面もあります。
例えば、1960年代末には
トランジスタが実用化
また一部ICも使える
様になっていました。こうした、半導体素子は、それまでの真空管と比べたら
大きさは小さく
消費電力は少なく
平均寿命は長い
等の利点がありました。
しかしながら、当時の半導体生産には
バラツキが多い
という欠点もありました。
つまり
運が悪いとすぐ壊れる
危険性がありました。
そこで
海底ケーブルの中継装置
には、バラツキの少ない真空管が採用されたこともあります。
このように考えると
進歩したモノをすぐ使う
と言う発想だけで本当によいか、よく考える必要があると思います。
もう少し言えば「進化」という言葉の危険性を、考えるべきだと思います。
なお、電子回路の変遷の資料をまとめました。この議論は、この資料から読み取れるモノの一つです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?