社会学の実用展開
昨日のnoteで、社会学の独仏二つの流れについて、書きました。
さて、この学問を実用化するには、どのようにしたらよいでしょうか?
学問の実用化に関しては、マックス・ヴェーバーは「仕事としての学問」「仕事としての政治」の講演を通して
学問に現在の政治への直接的な答えを求めてはいけない
学問的知識で政治的混乱が救われることはない
と主張しています。これは、第一次大戦での敗戦、加えてソ連の共産主義革命の、大混乱での発言です。
私は、この意見に半分は同意します。つまり
学問知識が現実の状況に
直ぐ使える答えを出すことはない
と言う経験を会社生活を通じて、何度も経験しました。もう一つ言うと
理論知識の押しつけで失敗
(現実は理論どおりではない)
も見ています。
しかしながら、前にも書いたように、知識を活かす経験もしました。
理論知識を活かす|鈴木良実|note
そこで考えたことは
理論的知識を根気よく活かす
ことの大切さです。
今回の提案は
部分的な理論適用の積み重ね
です。この為に
経験したことの理論的説明
を、できるだけ考えます。そのために
現状を理論が使える様に理想化
して
説明する
作業を行います。これを繰り返して、多面的な見方を加えていくといくと
動き出すモデルが作られる
時が来ます。
これは、デュルケームが言う「社会種」に近い感じです。
例えば、課長になったときに
給与の理論
動機付けの理論
人間関係論
等の知識が成立する、理念型を作っていきます。それが集まると
全体として課の体制像
典型的な課員の像
等ができてきます。
このように、個別理論での説明を重ね、その上で総合的なモデルを作る。こうした努力が
活きた理論知識
に繋がると思います。
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