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日本の民主主義の特異性
昨日書いた
民主主義の為の社会の成熟|鈴木良実|note
について、日本の歴史を考えました。そこで見えてきたのは
押しつけ民主主義の成功
と言う珍しい事例です。日本の「民主主義」の育ちは、明治維新後の
開発独裁的な政治
が昭和の敗戦で破綻し、アメリカの指導の下
議会制民主主義がよい
と進んできた結果です。つまり、西洋諸国のように
市民が勝ち取った民主主義
ではありません。もう少し言えば
あるべき姿についての議論
が行われず
先生に押しつけられた民主主義
です。
こうした、押しつけられた制度には
徹底した理解のない上滑り
が生じます。例えば
法での裁きに任せる
(暴力はいけない)
と言う価値観が押しつけられます。これは大事なことですが、元々あった
正当防衛の権利
復讐の権利(感情)
と言う側面が、おろそかになっています。
例えば、正当防衛に関しては、日本の制度はアメリカより厳しく
逃げられるとき逃げずに反撃は過剰防衛
として処罰されます。アメリカなら「殴られたら殴り返す」は当然の権利です。この発想は、国際政治にまで及んでいます。今のウクライナは
侵略に対する正当な防衛行動
を行っているのに
戦争はよくない
と言う議論をする人が多くいます。
また、「復讐」の権利に関しては
そのような感情を持つことが悪い
と
押さえつける
人が多くいます。これに対しても
復讐の感情を持つのは当然
しかし
実行は国家が代行する
または
民事訴訟での賠償を請求
と言う議論を、皆が理解する必要がある、と思います。こうした議論の上で
ネット上の言論も含めて
私刑(リンチ)はいけない
と言う話も、説得力が出てくるでしょう。
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