見出し画像

日米文明の比較

日米の文明の違いについて、大分考えがまとまってきました。

違いの根本原因は

  • アメリカ文明は神と人の断絶

  • 日本文明は人が仏になる

の前提で、アメリカ文明は

限定した範囲の厳密理論
チャレンジさせ
失敗すると使い捨てで交代

であり、日本文明の

総合的なイメージ重視
良いモノを求め動きが遅い
動き出すと皆が参加

との違いです。

アメリカ文明は、古代ギリシャの哲学、ローマの法学、それの上に立った近代科学の力で、厳密な理論を展開しました。

一方、日本は聖徳太子の昔から、大乗仏教と儒学等の中華文明を、上手に消化吸収して、自分のものとしてきました。日本文明には、西洋文明の厳密な論理の力はありませんが、代わりに物語などの力で、多面的総合的に見て、大衆を巻き込む効果があります。

さて、両者には欠点もあります。アメリカ文明は、理想化したモデルの上で理論を展開しますが、そのモデルを作る時の見落としがあります。

一方、日本文明は、総合的に絵を描く作業が難しいので、新規事態への対応が弱くなります。現状に固執して、ゆでガエルになる。これは、第二次世界大戦の軍部指導者や、現在でも一部経営者にもありますね。

さて、これに対する対策もあります。アメリカでは、間違えたら壊す、発想です。会社が潰れたら、新陳代謝として評価しています。一方、日本では、他所の成功例を、真似する戦略で、全体像を取り入れ、急速に実現する力を磨いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?