勉強の二方向
勉強には、大きく分けて、以下の二つの方向があります。
事実を見て基本原理を見つける
基本原理を現実的な問題に適用する
この状況が、はっきり解るのは、電磁気学の勉強です。イギリス式の電磁気学の教科書は
静電気の力から始まりMaxwellの方程式で終わる
と言う、統一原理発見の方向に向かいます。一方、ドイツ式の電磁気学の教科書は
Maxwellの方程式から始まり色々な応用問題を解く
と言う、現実問題に適用する方向に向かいます。
この方向付けを、意識すると、勉強の時の心構えが、明確になります。
ただし、これは、一方向だけで、満足すべきではありません。基本原理を求める道を上り、その結果を現実に応用する。更に、その時に、また新しい基本原理を求めていきます。
このような発想は、多くの学問であります。例えば、社会科学のワラスの輪があります。
こうした、一般法則を求める思考と、現実への適用の両方を、生涯続けることが、良い生活に繋がると思います。
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