5次元思考が必要
物の見方に「概念」という道具を使うと
因果関係などが見やすくなる
と前に書きました。
社会科学の実用化|鈴木良実 (note.com)
さて、こうした「概念」についても
非変数から変数を見いだす
と
もっとよい理論になる
と、ヘイグの「理論構築の方法」では書いています。
そこで、物の見方について、固定した個別ラベルから、変数に変えることを試みました。
私たちは
多様な世界を見る
他人の価値観を大切に
等の教えを受けています。しかし、これを実行できる人は少ないようです。逆に
学校の成績だけが全て
学歴で優位
と言う、単純な見方をする人も居るようです。
さて、このような見方を、少し大胆ですが、物理空間の次元の比喩で、考えて見ました。
1次元思考:一つだけの尺度で評価
2次元思考:複数の尺度で評価
3次元思考:俯瞰的に見て評価
4次元思考:歴史的な経緯や、未来の予測そして期待まで考慮
5次元思考:複数の世界の可能性を認める
このように考えると
視野の広がり
と言う尺度で、思考方法の違いが見えてきます。
例えば
学校の成績だけでマウンティングする1次元思考者
田の字が目の中にあるMBA取得者の2次元思考
活きた物語で考える3次元思考者
歴史的経緯を見て判断する老舗の経営者の4次元思考
等です。
なお、世界の状況を見ると
国にはそれぞれの事情
があり
一つの正義を押しつける
のは無理があります。例えば、ソ連崩壊の時
民主主義の押しつけ
資本主義経済の実現
をロシアに期待しましたが、現在の状況を見れば失敗です。
このような国際政治では
多様な世界を認める5次元思考
が必要だと思います。
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