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大事にしてほしいなら。

長女がひらがなに興味を持ち始めた。ついこの前まで言葉に興味がなさそうだったのに。別にひらがなを早く覚えてほしいとは思ってないけれど、ひらがなをみて自分が発音できたときにうれしそうにするので、家のいろんなところに物の名前を画用紙に一文字ずつ書いて、はっている。「か い だ ん」とか、「て れ び」とか。「ちっち」といってトイレに入ると、「といれ」もある。知育や保育、幼児教育の専門家ではないし、初めての子どもだしでいいのかわるいのか。でも長女は今のところ楽しそうに一文字一文字読んでいる。わたしも、楽しい。

子どもと過ごす時間の中で、どんな時間も楽しめるのがいちばんだけれど、得意不得意はもちろんあって、ひとりだと見て見ぬふりできることも、そんなわけにはいかず、「さけてきた苦手なこと」と向き合わなければならなくて、わたしはそれが苦しかった。苦手な自分をいちいち責めていたから。

でもね、自分を責めている姿を、こどもに見せ続けていたら、子どももそうなってしまう、と教えていただき、わたしの母親がよく自身をせめていて、子どもながらになんだか悲しい気持ちになっていたことも思いだした。なので、できない自分とかみっともない自分とか、理想とかけ離れている自分とか、しょっちゅうあるけれど、「だめな親」とか「まだまだ」とかは思わないことにした。「そういうこともあるよねー」とか「次は気をつけよう」とか、そのくらい。

3月から受けている講座「シュタイナー幼児教育」のなかで、先生が小さな子どもには、口で言って伝えるよりも大人の「模倣と手本」を大切に、と教えてくださった。

わたしは、これは、忘れたくない、と思った。

冷蔵庫の側面に「模倣と手本」とちいさな紙に鉛筆で書いてはっている。

こどもは大人の何気ないすべてを、吸収していってるみたい。隠したいとかこちらの意図は関係ない。行動とか習慣とかだけではなく、きっと心のあり方とか、物事の進め方とか、ほんとにいろいろ。

子どもにはあなたの命を存分に味わって人生をルンルンと楽しんでほしい、と思っている。だから、わたしも、わたしを楽しく過ごす。


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