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安芸の宮島・弥山

3月、寒さも緩み始める頃
新芽の日毎に増えていくのが
楽しみな季節です

厳島神社へ行きたいと思ってから
随分日が経ってしまいましたが
ようやく向かうことができました

すずうさとの旅は
客観的にみればひとり旅です(笑)

一目散に厳島神社へ向かいます
主祭神は宗像三女神

干満の両方を見る事ができました

弥山にも登ろうと決め込んでいたのでロープウェイへ向かいました
途中のベンチで朝食にパンを食べようとしたら
一口かじったところで鹿に囲まれました
鹿の習性をよく知る奈良県民なのに…
なぜか宮島の鹿はおとなしいと思いこんでいました
すごい勢いで集まってきます
※餌はあげないようにしましょう

弥山は空海の開山です
空海が御修行の護摩炊きに使った火が、今も消えずに灯り続けていて
その火は平和記念公園の平和の灯のひとつになったそうです

消えずの霊火

少々足腰に堪えますが、山頂も目指せます
修験の山をいくつか登拝しましたが
広島の弥山は優しい感じがしました
岩が多いのも印象的です

宮島の後の行き先を決めかねていましたが
消えずの霊火をみたら心が決まっていました
考えてみれば厳島神社へ行こうと思ったのは高野山にいる時でした
厳島神社の創建は推古天皇の時(聖徳太子がいた頃です)
佐伯鞍職(くらもと)によるもの
空海は佐伯氏の方なのでとても縁の強い所なのですよね

当日は晴天で
山頂付近からの景色をみていると
空と海が溶け合っていくような気が…

あー空海だ!と(笑)←空海さんが喜んでいる気がする

慰霊碑と平和の灯と原爆ドームが一直線に並んでいます

平和の灯 Flame of peace 
モニュメント完成後、国内35の社寺、教会から寄せられた「宗教の炎」や溶鉱炉など全国の工業地帯から届けられた「産業の火」によって点火されました。

体力的にも限界が来そうだった為帰路に着こうと
路面電車の駅へ歩き始めた時、この銅像に目がとまりました

製作者 圓鍔勝三氏 寄贈 ( 台座は募金による)「親から子どもへ、きのうよりもあすへ。三日月もやがて満月になる。新しい未来を求めて、平和のラッパを鳴らしたい」

像に添えられた、詩人草野心平の詩碑

「平和祈念像に寄せて」
天心の三日月の上に
幻でない母と子の像
これこそ永遠の平和の象徴
童子よ母の愛につつまれて
金のトランペット吹き鳴らせ
天にも地にも透明な
平和之調べを吹きおくれ
どんな未来がこようとも
頬っぺいっぱいふくらまし
no more Hiroshimaの
金之トランペット吹き鳴らせ

1978年8月 草野心平


草野心平は宮沢賢治の死後、その詩集の発刊に尽力した方でもあります。

帰宅すると、チョコとアイスを買っておいてくれたと言う、その日はホワイトデーでした。

詩人達と、言葉の宇宙でアイスクリームを食べよう。
袋いっぱいのもみじ饅頭もいっしょに。

広島は慈しみの街でした。

世界が平和でありますように

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