見出し画像

シマエナガのお茶会の誕生

「ボードゲームを作りたい〜〜!」

そう思うようになったのは、2022年の3月のことでした。

始まり

当時、オンライン上での友人が少なかった私にTRPG繋がりの知人が紹介してくれた方とボードゲームアリーナ(通称:BGA)で初めて遊んで、「オンラインでもボドゲって遊べるんだ!」と感動したのが3月の上旬。

一緒に遊んだ直後に、その方が管理人をしているDiscordサーバーに招待してもらって、晴れて仲間入りを果たしました。

そのサーバーでは当時夜な夜なボードゲームを大人数で頻繁に遊んでいて、最初は安定の人見知りを発揮してソワソワしながら通話に参加していました。
でも、みなさんがとても素敵な人たちだったので、話をしていくうちにどんどんそのサーバーの人達が「知らない人たち」から「好きな人たち」に変わって、気づけばその界隈が冬の日のお布団並みの居心地の良さになって大好きになりました!最高!!

いやー、「趣味は趣味探しです」って公言してるくらい「好きな人間の好きな世界を知って、私もその世界を好きになりたい欲求」に素直で貪欲なので、ボードゲームを好きな人たちが好きになったらボドゲ沼に沈むのは一瞬でした。ずぶずぶ………。

出会い

そんな中で知り合った兎さんおるーさんがご自身でボードゲームを制作されてると知り、お2人が販売されているボドゲを見て「ボードゲームって個人で作れるものなのか!いつか私もボードゲームを作ってみたい!」と思うようになったんです。
なので、この2人と出会わなければ「ボードゲームは遊ぶもの」という視点以外は相変わらず持ち合わせなかったでしょうし、もしその視点が出来てもボドゲ作りは遠い存在な上にモチベーションも湧かなかったでしょうね。純粋にボードゲームを作りたいというより、趣味探しの延長で好きな人たちがボドゲを作ってるから興味持って作りたくなっただけですもん。なので2人は私のボドゲ作りの意欲の産みの親なんです!!

…いや、書いてて改めて思ったけど、そんな2人に今「私が作りたい世界観のボードゲーム」のシステムをそれぞれに考えてもらってるの贅沢すぎません!?!え、私死ぬの?!?!

ボードゲームしてて製作者からのインストが最上級の幸せだと思ってたけど、その最上級の更に上の幸せを味わえるだなんて。幸せが渋滞してるどころかスキップしてるよ…。今世で徳を積んでてよかった…ありがとう過去の私、ありがとうさぎさん&おるーさん。

と、いう訳で、だいぶ前置きが長くなっちゃったんですけど、このnoteはそんなお2人を中心に色んな人に助けられながらボードゲーム『シマエナガのお茶会』が産まれるまでの過程を書いていこうと思います。

早見表


--------------------------------------------

《2022年》
3月 :ボドゲにはまる/初めてシステム考案
4月〜8月 :モチベ迷子期
9月 :モチベ再び急上昇
10月 :「シマエナガのお茶会」誕生
11月 :本格的にボドゲ作り開始

--------------------------------------------

初めてのテストプレイ

思い立ったら(ハードルが自分の中で低ければ)割とすぐに行動に移すタイプなので、3月末にはボドゲ案を何パターンか考え、そのうちの一つ「単語ベクトル(簡単にいうと、言葉で足し算引き算が出来るように言葉を数値化したもの)」を題材にしたシステムを考えてみました。

テストプレイ用のデータも作り上げて早速知人たちにテストプレイをお願いしたんですけど…これがまぁ酷かった!笑

想像してた楽しいと思えそうな部分はかなり損なわれてる上に遊んでみるとめちゃくちゃ難しい。その上、ストーリーとシステムの乖離も激しくて「こんな、こんなはずじゃ…」と頭を抱えまくりました。正直、この時点で「うん、これを推敲していく作業はしんどい。というかそんな脳みそ持ってないな?ボドゲ作りするのやめよ。」ってなったんですよね。

ただ、テストプレイ後、兎さんに丁寧にアドバイスやボードゲームが出来るまでの流れを教えていただいたりしたことで、私の思いつきにこんなに真摯に向き合ってくださるご好意が嬉しくて……。
こ、この嬉しさを表すためにはボドゲ作るしかねぇ!!」と、ボードゲーム作りの意欲がブーメランの如く瞬時に帰ってきました。テッテレ〜♪(復活の音)

(余談ですが、後にボドゲ制作で頻繁に使用するようになったサーバー「くまの秘密基地」を作ったのは3月26日らしいです。Discordのサーバーを自分で管理する“自鯖”というのに憧れて、TRPGのセッションやメモ代わりに使えると思って友達に作ってもらったんですよね。あと少しで1年!!)

話が脱線しちゃったので戻しますが、そんなこんなで「単語ベクトル」のボードゲームが出来……あがらなかったんですよねぇ。無念!

理由としては、どーーーしてもストーリーとやりたいことが何度考えてもうまく噛み合わなくて意気消沈してしまったのと、システムを考える精神的な余力が全く無くなるくらい4月から私生活がドタバタしちゃってボードゲーム作りは一旦私の中で後回しになっちゃったんです。

熱、再び

そして時が過ぎて、9月上旬のこと…。

おるーさんから、「単語ベクトルのシステムをちょっと思いついたので良かったら今度聞いてください!」という旨のご連絡が来て早速試遊させていただくことに…!

私が頭の隅っこに長い間ぶん投げて漬物の重石のように放置されたゲームをおるーさんに覚えてもらっていたことも、そのシステムを考えてもらっていたことにも感動して、再びボードゲームを作りたい気持ちが胸の中で湧き上がっていくのを感じました。

…ということで、今まで自分用のメモ感覚で使っていた「くまの秘密基地」というDiscordのサーバーに【ボドゲ制作部屋】というカテゴリを作り、まずはおるーさんの考えてくださったシステムをベースにした「《New》単語ベクトル」について書いていくことにしました。

しかし、意欲が高まったのも束の間…

リニューアルしたシステムとストーリーは割と早い段階で固まったのですが、やっぱり1人でシステムを考え続けるのはなかなか飽き性にはしんどくて……草案だけ書き上げたところで9月も終わり、またボドゲ作りへの意欲が低下し始め、気づけば10月半ばに差し掛かっていました。

発祥

気付けば初めてのテストプレイから早半年。
ボードゲーム作り、1人じゃやる気が全く起きないし楽しくないから辞めようかな…」と、半ば諦めモードになりつつあった私に、転機は急に訪れました。 

それは兎さんとの
ふとした会話でした。

グループ通話の雑談中に「そういえばシマエナガのボドゲって見かけないから作りたいんですけど、システム考えられないから考えてくれる人を探してるんですよー」とぼやいていたところ、通話に参加していた兎さんが「いいですよ」と快諾して下さり、尊敬している兎さんと一緒にボードゲームを作れるのならばやる気は無限大ですわよ〜〜!!と、天にも昇る心地になりながら共同制作が決まりました。

こうして、『シマエナガのお茶会』作りが始まったのです。

『シマエナガのお茶会』誕生

そして、その話の次の日。

兎さんから頂いた「制作したいボードゲームのイメージ」のテンプレを埋め、(このときにテンプレを埋めたものは1番最後に記載しています)その日の夜に早速グループ通話にて兎さんと作戦会議していたところ、同じく通話に参加していたおるーさんの考案された《タイルを取り合うゲームシステム》が満場一致で「面白い!」となり、『シマエナガのお茶会』のゲームシステムはおるーさんの案に決定しました。

そしてなんと…。
テストプレイ用のタイルの画像をおるーさんが通話が終わった後に深夜まで作って下さっていました!!すごい!

それがこちらになります。

おるーさんがテスプ用に作ってくださったタイル



その後も秘密基地メンバーで意見を出し合いながら制作を進めていき、10月末にはほえほえさんに「ゲームマーケットの日にみんなで実際に遊べるように」と試作品を作っていただきました!

ほえほえさんが制作された試作品


試作品の写真をほえほえさんからサプライズで送られてきたあの瞬間。
本当に本当に嬉しくて口角が口裂け女かな?ってなるくらい上がったのは忘れられないですね!!嬉しかったなぁ。


11月には「テストプレイをオンラインで公募する」段階に移行したので、よりシマエナガのお茶会のイメージが出来るようにイラストを新規に描き上げて、実際にオフラインでも遊べるようにと自分でも試作品を作ってみました。

この頃に、改めておるーさんに『シマエナガのお茶会』を共同制作という形でシステム面を全てお任せするお願いをして、兎さんは2年前に考えていた兎のお話をテーマにしたボードゲームのシステムを考えてくださることになりました。兎さんとのボードゲームについてはまた別の記事を書いていきますのでお楽しみに!

現在…

そして12月。
ゲームマーケットに出展側で参加する》目標が現実的になってきたため、ボードゲーム制作専用のTwitterアカウント「くまの秘密基地」を開設しました。

そこで知り合った方々や、オフラインで知り合った方々にお願いしてテストプレイを重ね、おかげさまでシステムの最終調整の段階になりましたʕ•ᴥ•ʔ✨
わーい!

秘密基地メンバーやテストプレイに参加してくださった皆様、Twitterで反応をしてくださる方々本当にありがとうございます!

終わりに

これから、『シマエナガのお茶会』はもちろん、他のボードゲームやグッズも制作していく過程をTwitterやnoteに載せていこうと思っています。

手に取ってくれた人が笑顔になってもらえるように、私の「好き」の要素を沢山詰め込みながら楽しくわくわく制作していきますので、皆さんもTwitterやnoteでボードゲームが育っていく過程を一緒に楽しんでいただければ幸いです。


---資料-------------------------------------

10月に兎さんに送った「作りたいボドゲ」になります。

【シマエナガ】

・やりたいこと「シマエナガのボドゲ見かけないから作りたい!!邪神マエナガさんを使った正体隠匿ゲーム作りたい。」

・ターゲット層「高校生以上」

・ストーリーなどあれば
「北海道でまんまるふわふわなシマエナガが仲良く住んでいました。しかし、今年はどうやらそのシマエナガの中に邪な心を持った悪戯っ子な神様が紛れているようです。その神様はいつもみんなの木の実のお茶会を邪魔してばかりいるので、みんなは困り顔。果たして、この冬、シマエナガたちは神様がどの子か探し出して、楽しいお茶会を無事に最後まで開くことができるのでしょうか?」

・システムなどあれば
「今フワッと思い描いているのは、邪神様の目標は“お茶会を邪魔し続けること”なのですが、裏目標に“みんなと仲良くなること”みたいなシステムあると可愛いなぁとか。」


今回はここまで。それではまた!

《おしまい》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?