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パレットクラブ日記 第31回・服部一成先生「桃太郎/赤ずきんの装画を描く」

※パレットクラブスクール「イラストコース」(23期)の授業内容の備忘録です。過去の授業内容はこちら

全33回のイラストコースもいよいよ佳境に入ってきた。ラストに向けて、重みのある課題が続いている。

今回の講師はアートディレクターの服部一成先生。出された課題は「桃太郎か赤ずきんの装画を、描き方を変えて2種類描く」というもの。自由な発想で、時代や設定を変えても構わないという。

2種類描け、と言われたぐらいではもう驚かなくなった。これまでの授業で鍛えられたおかげかな? 今は女性イラストをメインに描いているので、迷わず赤ずきんに決めて描くことにした。

制作したイラスト

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(パターン1)
世情を取り入れようと思い、コロナ時代の赤ずきんにした。お見舞いにいくのを遠慮して、オンラインでお婆さんと話す赤ずきんちゃんに、狼は甘い言葉で遊びにおいで、と言っている。こちらは水彩ブラシで描いたもの。

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(パターン2)
使用色を2色に絞り、ポップな線で描いたもの。菊地敦己先生の回で、色を絞る場合はマチエールを少なく、単純に、と学んだのを生かそうと思って挑戦した。

持参したその他のイラスト

気に入っている絵を3点ほど、とのことだったので、次のイラストを持って行った。あえてバラバラの描き方のものを選んでいる。

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授業と講評

今回のモチーフは2つとも有名な話だが、イラストとして自分のオリジナルの絵になっているかどうかが鍵だったようだ。ただわかり易ければいいわけではない、というお言葉にさっそくグサッと来た。画材を変えて2パターン描くことで、新たな発見を得るのも狙いの一つだったとのことだ。

床山がいただいたコメントは次の通り。

(水彩風のイラスト)
・白抜きの線が特徴的で、いい感じに見える。色の塗り分けられ方が気持ちいい。
・布団や椅子などのモノがかけている。
・描き方に可能性を感じる。じっくりモノを描いてみるのもいいかもしれない。
(ポップなイラスト)
・単純な線は形がシビアだ。まだこれは線になっていない。
(その他)
・人物の描き方は、まだ方向性が見えない。

ポップな方は可愛く描けたと思っていたが、レベルとしてはまだまだだったらしい。もっと絵を見る目を肥やしたいと思った。人物の描き方には、ここまで来てもまだ迷いがある。その時々で描きたいように描いているが、それではダメなのかなぁ……。

デジタルは誰でもやっているので、没個性にならないよう考えること。描いているのは自分ではなく画材なので、その良さや魅力を生かして描くこと。今回も大切なことをたくさん教わることができた。

次回は実技、最終回にはもう1つ重ための課題が出ている。一回一回、よく噛み締めながらいきたい!

いただいたサポートで、少し美味しいおやつを買おうと思います。明日への活力です。