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【絵本紹介】かっこいいってこういうこと「すてきな三にんぐみ」

人生には絵本に出会う機会が何度あるだろうか。
この問いに対して、ある出版社の編集者の言葉が心に残っている。

「人生には三度絵本に出会う機会がある。
一度目は読んでもらう子どもの時、
二度目は親になって子どもに読んであげる時、
三度目は孫ができて読んであげる時。」 
・・・なるほど。

読んであげる絵本を選ぶのは親である。
何に興味を持ち、どんな風に育ってほしいのか。
親の嗜好によって子どもたちが人生ではじめて出会う絵本が決まる。
もしかしたら、それは 後の人生の物事を選ぶ指針になったりするのかもしれない。
そう思うと、興味深いですね。

私が小さい時に読んでもらった絵本で
とても印象的だった1冊といえば、
トミー・アンゲラー「すてきな三にんぐみ」。
アンゲラーは、広告やデザインの分野でも活躍したイラストレーター。
この表紙も朱い斧がピリッと効いている。

アンゲラーの絵本にはよく泥棒や盗賊が登場する。
今作には三人も。これがまた粋なヤツらなんだけど
それは是非絵本を読んで結末を見てほしい。

人は見かけじゃないってこと、
本当の幸せは人と比べずに自分らしく生きること。
子どもの私に、アンゲラーの絵本を通じて
親が伝えたかったことが、そこに見えた気がした。


このかっこいい表紙は飾りたくなる絵本No.1

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