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文学フリマ東京38、ありがとうございました!

3回目となる文学フリマへの出店が無事に終了しました!

文学フリマ当日から遡ること1ヶ月前。アルバイトを全て辞めてしまった私はニートでした。つまり収入が無い状態。それなのに、躁状態でお金を使い果たしてしまったのです。それでは飽き足らず、ゴールデンウィークに東京でライブに行く予定を4日間も詰め込んでしまい、出費は増えるばかり。

この調子では、文学フリマの日に愛知県から東京まで行って帰ってくるだけのお金が足りないのではないか。そう考えると途端に不安で堪らなくなって、息苦しくなって辛くて眠れない日がありました。寝苦しいその夜中、私はつい弱音を吐いてしまいました。Twitterに「文学フリマ東京、行けないかもしれません」と投稿したのです。

noteの方も、数ヶ月前は毎日のように投稿を頑張っていたのですが、お金への不安や文学フリマへの不安から、創作活動どころではなくなり、ぱたりと投稿が止まりました。

結局、なんとか詩集は完成したのですが、Twitterやnoteでの宣伝や当日に向けての準備は疎かになってしまいました。

なんとかお金を手に入れ、文学フリマへ行けることは決まったけれど、本当はもっと宣伝したり準備したりしたかったなと思います。

結果としては、今回は"惨敗"という言葉が相応しいかもしれません。6時間で5冊しか売れませんでした。他の出店者さんがどれくらい売れているのかは分かりませんが、これまでに3回出店してきた私としては、「今回は全然売れなかったな…」という感覚でした。

と、言うのも、3回目で気付いたのですが、おそらく私の場合、初出店の時にラッキーなことに売れ過ぎてしまい、すっかり調子に乗ったのでした。なぜなら初出店の時、コピー本を20冊持っていって18冊も売れたんです。だから、「私みたいな無名でもそれくらいは売れるもんだ」という勘違いが起こってしまったのですね。その結果、前回と今回は「あれ?全然売れてない…」と感じてしまうのです。無名な創作者としては、寧ろ今回のような結果が妥当なのかもしれませんね。

さらに、Twitterのアカウントを変えてしまったのも原因かもしれません。以前のアカウントは200人くらいフォロワーがいたように記憶しているのですが、数ヶ月前にあたらしく作り替えてしまったため、現在は40人ほどしかいません。そんな小さなアカウントで宣伝しても、多くの人には届かないでしょう。

特に、文学フリマ東京会場への来場者数と出店数は回を重ねる毎に増えており、ブースの前を通る人は増えましたが、みんな人の流れで流されていってしまうのです。今回までの3回の文学フリマを振り返ると、ゆっくり立ち止まってくれる人が減ったように思います。東京という人の多い場所でのイベントである以上、仕方ないのかもしれません。

でもやっぱり、「もっと直前まで宣伝できてたらもっと良かったかもなぁ」という後悔が拭えません。この数ヶ月でnoteのフォロワーがぐんぐんと増えていたので、noteでももっと宣伝していたら良かったかもしれません。いかんせん、精神的に不安定になってしまって文章を書けなくなってしまっていたので、それができませんでした。

「売れなかったなぁ」としょぼくれて愛知県に帰りながら、私はもう次のことを考えていました。

今までずっと東京にのみ出店していましたが、次は京都や大阪など、もう少し規模の小さい会場でやってみるのはどうだろうか。その時はちゃんと交通費とかのことも考えて、直前で不安にならないようにして、心身共に万全の状態で挑むのです。そうすればもっと宣伝や準備に力を入れられるし、楽しむ余裕も出てくると思うのです。まだ次にどこで出店するかは具体的には決めていませんが、もっともっと活動のフィールドを広げてみたいです。

でも売れなくてずっと落ち込んでいた訳ではなくて、今回はちょっとお買い物もしてみました。

今まではほとんど自分のブースから離れることは無かったのですが、せっかく泣け無しのお金を使って東京まで来たのだから、もっと他の人のアイデアやパワーに触れてみようと考えたのです。

買った本は、文学フリマ終了から1週間足らずで全部読み終えました。プロの作家さんの本ももちろんすごいのですが、プロじゃない人が装丁や表紙なども作りこんで完成させた本って、熱量が高いと思うんです。だからこそ夢中になって読んでしまいました。

そして1冊読み終える毎に、「わぁ、私もこんな本を作りたい!」と前向きになれるのでした。

オタク気質な私としては、「この本を書いた作者と実際に会って話して購入できたんだ…!」という喜びもありました。会ってみたかった作家さんにお会いできて、直接本のことを紹介してもらって購入した分、その本に対して思い入れが生まれるのです。

いつか私の本も、誰かにとってかけがえのないものになったらいいなぁと憧れます。「今回は惨敗だった」と書きましたが、現状の私は寧ろ火が着いたように感じます。これだから、やっぱり創作っておもしろい。よーし、やってやるぞー!そんな気持ちです。

何はともあれ、問題なく終了できました。急に不安になって「行けないかも…」とか言っちゃうような私を見守っていてくれてありがとうございました。

また次の文学フリマで!

自分の書いた言葉を本にするのがずっと夢です。