いま良い俳句は一体どこにあるのだろう

「昔の総合誌や結社誌の方が厳選で良い句が載っていた」と思うのは、私が年をとったせいか、句歴が長くなったからか。大半の人たちが、いま総合誌に登場している俳人の句集や著名俳人の句集、あるいは自らの所属誌しか読んでおらず、それらを最良ものと信じているのではないだろうか。(所属誌以外の俳誌を積極的に購読したり、他結社のベテラン俳人の句集を購入したりしている者は殆どいないようだ)。

 たとえば虚子選の「ホトトギス」、秋桜子選の「馬酔木」、龍太選の「雲母」、厳選なだけに良い句が載っている。したがって、私は、いま総合誌で活躍している俳人の句集よりも一昔前の「厳選主義」の結社で学んだ俳人の句集を読むことを勧めている。

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