結社誌における「同人」の意義ー「句の質」を考える

 俳誌は、総合誌を除くと、大きく分けて結社誌と同人誌に分かれる。私は専業俳人ではないが、六つの超結社句(通信句会も含む)を継続的に運営しており、勉強のために毎月、十数冊の俳誌(大半は結社誌)を読んでいる。(これぐらい読まないと、超結社句会で句歴や所属結社が異なる会員をまとめてゆくことは、到底できない)。
 多くの結社誌を読んで気づいたことがある。複数の結社誌で一般会員より同人の数が多くなるという奇妙なことが起こっている。なぜこのようなことが起こるのか、その原因を考えてみた。

ここから先は

1,181字

¥ 500

サポートは、句会の勉強会で使っている本代などにあてたいです。 (二つの対面式句会と三つの通信句会を運営中)