句作は無理をせず継続

　生活環境の変化、時間の不足などで対面式の句会に行けなくなることは誰しもあるだろう。現役世代や諸事情で句会に参加しにくい年配者には、「郵便出句」や「通信句会」を通して、俳句を無理せず継続することを私は勧めている（２０代から俳句を始めた私もそうしてきた）。

　対面式の句会に行くために、無理に時間を作ろうとしても、長続きはしない。また時間が空いた時だけ句会に行こうと思えば、結社・句会を掛け持ちしなければ、ほぼ不可能である。したがって、他者の勉強手段に干渉する者がいない、郵便出句だけでもよい句会を探すのが賢明である。

　約１０年間、超結社句会の運営をして分かったことがある。対面式の句会に行くことを前提として句作している者は、対面式の句会に行けなくなったら、そのまま俳句も作れなくなり、結社も退会してしまう。

　一方で、対面式の句会以外の勉強手段をもつ者は、何かのきっかけで対面式の句会に行けなくなっても、郵便出句や通信句会に切り替え俳句を継続するのである。賢明な選択である。