普遍性をもつ句

 私は、初学の頃、地元の超結社句会に5年ほど参加(ほとんど郵便出句)していた。その超結社句会の指導者の大西静城先生に「都会の句会に出しても、総合誌に出しても、立派に通用する句を作りなさい」、「結社や句会を超えて共感を呼ぶ句を作りなさい」という助言を受けた。今でもこの言葉を胸に、私は句作を継続している(しかしながら、結社や句会を超えて共感を呼ぶような普遍性をもつ句は、昨今の総合誌には少ない。どうやら再び月並時代に入っているようである)。

 大方の地方在住の俳人が、結社への勧誘活動に明け暮れ、小さな支部句会に安住している中、「特定の結社の勧誘一切なし」で、看板としての師系をかかげぬ超結社句会を運営していた大西先生は本物の俳人であった(結社退会後も終刊後も、継続して参加できる超結社句会は、残念ながら地方には今も殆どない)。私も大西先生のように、「特定の結社の勧誘一切なし」という方針で、複数の超結社句会を運営している。

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