選後・中村雅樹(「晨 令和4年 5月号」より)

 日頃からいろいろな句集に目を通しています。そこで改めて考えました。「よい句集」とはどのような句集を言うのでしょうか。
 有名な俳人の句集だからよい。俳句総合誌などで紹介されている句集だからよい。賞をとった句集だからよい。あるいは近代の俳句史を語る際に、落とすことのできない句集だからよい。このように世間では考えられているかもしれませんが、問題はわたしにとってよいかどうか、ということです。(中略)
 結論から言えば、作句意欲を掻き立てる句集が、わたしにとってのよい句集です。

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