シンカリオンCW 12話感想 〜どこまでが伏線か分からないと感じる作品とは〜

一応アニメ感想ブログをするつもり無かったんですが、前回の記事が意外と反応があったのと、SNSでは感想書き読みしたくないので、軽めに感想と考察なぞ(と思ったら全然軽くじゃなかった…)

シンカリオンCWってターゲットを過去作から幅広い層に広げたらしいですが、子供の反応どうなってんだろう?

おもちゃを買ってくれるお子様がストーリー関係なく、シンカリオンがカッコよく戦ってくれれば喜んでくれるならいいなぁ
まぁ昔はストーリー激重なロボアニメでもおもちゃ売れてたしなぁ…

11話でいろいろ積み上げたものから一気に話を動かす展開を目の当たりにして、ずっと丁寧に話を積み上げてきてるのは知ってたけど、今となっては全部が伏線に見えてくるんですけど(EDもある意味伏線だったとは)、とはいえ時々ツッコミどころのあるシナリオの時があるから判断つきづらい部分もあるんだけど

こういう作品って小説や漫画に結構あって、最終話読んで読み返したら、あれもこれも伏線に見えて仕方ない的なの、多分作者的には全部伏線として描いてなくて、気がついたら上手く繋がってたり、途中で過去の描写拾い上げて伏線にしちゃったりしてる所もあって、それを自然に見せる話作りの上手さがあるんだよな

小説や漫画と違い、複数の人間が作るアニメは多少ばらつきはあるのは仕方ないけど、原作なしのオリジナルアニメでこれが出来るの結構凄いと思うんだよなぁ

考察させようと、意味深な発言やミスリード連発するような作品は結構伏線投げっぱなしで終わったりするしな…(遠い目)

で、感想というかキャラの話にになるけど

リョータが案外落ち着いてるのは、マイの安否が確認されたからだろうとは思うんだけど

正直「シンカリオンは誰かを守る為のものという主義に反したタイセイの態度」と「自分達の信頼が強いと信じてたのに、何も相談してもらえなかった事」だけでリョータがタイセイに衝突できるか怪しいんですよね

だからこそ、マイが怪我して、安否が分からないって状態で動揺や自分と他者へのやり場のない怒りやらで、あの展開になったわけで

マイの無事が判明したら落ち着きはするんだけど、言い過ぎたって気持ちはあっても、元々の不満や怒りは消えないし、謝るのもなんか違うし、意地になってるリョータにマイが一喝する展開いいよね、嫁が強すぎる

ていうかリョータのいる所大宮じゃないよね、退院してその足で新幹線飛び乗って着たの?

アカネが「酷いこと言った」と反省してるのが少し意外だった
後輩二人の件でもちゃんと相手の事考えて物を言ってたし、自分とタイセイを重ねて、個人的な感情でキツイ事を言ってしまった自覚はきちんとあったんだなぁ

兄とは案外よくやれてるみたいで、アカネはこれから大きく成長していきそうで楽しみなキャラではある

前回のゴタゴタが後輩コンビに伝わってないのがなんとも
「離れていても、僕には仲間がいるから」というテンの言葉を先輩3人はどんな気持ちで聞いてたんだろう

イナと旧知の仲でタイセイ以外にもショックを受けているであろうカドミチ、アガノが案外普通に振る舞ってるのは、冷静を装ってるだけなのか、エルダ全体に触れてはいけない空気がある様に感じるのは気の所為なのか

本部長が登場シーン少ないのに1話以外は、現運転士に好意的じゃない描写だらけなのが気になる、何かしらのミスリードぽいんですよねと思ってたら、案の定というか…

イナが本当何考えてるか分からない、自分の弟の事買いかぶりすぎじゃない、皆自分ほど強くあれないし、強さの定義も人によって違うよ、と12話見るまで思ってたけど

ファントムのイナは本来の彼女じゃないんだろう、OPでセミロングとロングヘアの二人の女性がいるのが不思議だったけど、本来のイナがセミロングの方なんだろうな

ファントムのイナが動物園のエピソードの時と同じ髪型なのが気になってたけど、この時のイナの思いがベースになって生まれた存在か、その姿になっているか、なんだろう

始めの攻撃から20年経つのに未だにunknownと呼ばれているのも、何かあるんだろうと思ってたし

メタバースがメインにあることを考えると、敵が過去作のような他の種族ではなく、不慮の出来事でなにかしら自我を持ったデジタル存在の暴走ではという推測はあったけど、やっぱりそう来たか…

本来のイナは身体を動かせない状況にあるんだろう、もしくは身体を乗っ取られてる可能性もありそう

自分意思で敵側に寝返ったなら、家族を心配させないもっといい手はあったはずだし、それなら納得はいく

長く戦っているのに敵の正体が全くわからない不自然さを、敵の正体をエルダ上層部は把握してるけど、現場の人間には隠していて、上層部にも何かしら黒い思惑があるのでは?、という風に導くのは流石だなぁ、個人的にはミスリードだと思うけど

とはいえ本部長の「敵に寝返った」発言が気になる、詳細どころか目的すら不明、意図すら見せない敵に”寝返る”のは不自然だよなぁ
”意志ある存在”に接触できない敵にどうやって寝返るだけの機会を持てるのか、敵の正体と接触できる可能性を知ってないとその発言できないと思うんですね

あと
気になるのは、序盤からイナの事をよく知らない、話でしか知らない他人の様にイナの事を話すビーナが、イナに対して親しげだったのが気になって仕方ない

脚本側のミスの可能性もあるけど、ビーナ自身がデジタルの存在だから、この時だけ削除された記憶データが影響して云々とか、伏線の可能性がありそう

過去作とは全く違う方向性だけど、個人的にはかなり楽しいので(考察厨だし)このまま突き進んで欲しい

作中の人物の感情をしっかり描こうとしてるこのアニメが好きです

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