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はるくんはあまえんぼの天才

このまえ「あまえんぼ」の記事を書いたけど
またまたあらわれました
「あまえんぼはるくん」のお話です。


* * *

このまえの「あまえんぼ記事」はこちら↓


* * *

ちょっとした手術をすることになって
(親知らずを抜く、くらいの)
2日連続、おばあちゃんに預けられたはるくん。

おばあちゃんは一緒に住んでいるし
預けられるのは午後だけだし
2日目なんかは
大好きなあーちゃん(私の妹)が来てくれて
大喜びのはるくんだった。


でもね、どんなに楽しくても
やっぱり「いつもとちがう」のよ。

「いつもとちがう」ということは
「大丈夫かどうかは分からない」ので
生きものはストレスを感じるようにできている。

だからやっぱりはるくんも
少し緊張していたし、がんばったんだ。


私が帰ってきてしばらくすると
ソファにすわっている私のひざの上に
よいしょ、よいしょとよじのぼり
着ていたパーカーのファスナーを
「あけて」とひっぱるはるくん。

「あけるの?」とファスナーを取ると
パッとパーカーをひらいて
おっぱいのところに、ほっぺをぴた。

そして、はぁー、と大きなためいきをひとつ。

「おかあさんだぁ」って声がきこえてきそうな
ほっとした、あったかいためいきを。


ぴったりとくっついて
おててでぎゅーっとだきついて
いいこいいこしてもらって。

おひざの上で
しばらくうっとりとした後
「よし、もういいや」と
自分からおひざを降りて
あそびに行っちゃいました。

充電、完了。


はるくんをだっこしながら
私はあるひとつのことに気付きました。

はるくんって
「さみしかったよー!」って
泣いたりしないなって。
出かける時も、泣かないし。

もっと「ぎゃー!」って
泣いてもよさそうなのに。


「おかあさんがいない!」で
頭がいっぱいになるんじゃなくて

いつもとちょっと違くて
ちょっぴり不安になるけれど

まわりをよく見て
大好きな人がいることに
ちゃんと気が付いている。

楽しくあそんでいたけれど
さみしかったり不安だったり
心の充電が減ってしまった分は
「だっこして」と
自分で補給しに来る。


なんだかね
「どれくらい減って」
「どれくらい足りなくて」
「どれくらいほしいのか」
ちゃんと自分でわかってる感じなの。

それでいて
どうすればそこが満たせるか
それもちゃんとわかってるの。


しかもさ
ぎゃーって泣いたりしないで
ぴたっとくっついてきたりなんかしたらさ
かわいくってなでなでしたくなるじゃない。

「がんばってくれて、ありがとう」って
ぎゅーってしたくなるじゃない。


あー、ホント
はるくんは「あまえんぼの天才」だなぁ。


大きくなってから
「はるくんは ”あまえんぼの天才” だったんだよ」
なんて言ったら
いやがられそうだけど(笑)


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