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2022年4月の振り返り(ギフト)と5月のテーマ

★4月の振り返り

4月も色々あったので、ざっと振り返っていきたい。

①抑え込んでいた本音を掘り出す

ずっとお世話になっているコーチングの講師の方の特別セッションを受けることになった。ここ数年グルグル同じところを行ったり来たりしている私を見て、講師の方が提案してくれたものだ。

セッションの内容は、自分の進みたい未来、当人にとって本当の幸せを享受できる人生を送るために、今、私の潜在意識の中で強いブロックがかかっているものに触れ、その当時のエピソードを掘り下げることで、抑え込んでいた自分の本音を掘り出してあげる、というものだ。

こういう「トラウマ解放系」のセッションは今まで受けたことがなく、初めてだったが、想像以上に本音を吐き出すのが大変で、「自分は今までこんなに本音を抑え込んでいたんだな」とびっくりした。

また、セッション以外の時間でも、時々「感情を吐き出したい」という願望に駆られるので、ノートにひたすら今の気持ちを書き殴ったり、スマホのメモアプリの音声入力機能を使って自分の感情を声に出して吐き出したりと、とにかく感情を外へ吐き出すために色々と奔走した。正直、吐き出しきれないときは胸がもやもやして苦しかったが、それでも以前に比べたら感情を外側に出すのがかなりスムーズになったので、このまま順調にいってほしい。

魔道まどう祖師そしにハマる

4月の日記メモを見返していたら、ある日を境にほぼ毎日「魔道祖師」のことが書かれるようになった(笑)

↑この記事にも「最近読んだおすすめ本」として紹介したが、私はアニメからハマった。(原作は中国発の小説、メディアミックスとして、アニメ実写ドラマがある)

この作品、とにかく爆裂に面白いのだが、設定がかなりややこしいうえに、キャラクターの名前も中国語なので覚えづらい(しかも登場人物がとにかく多い)ので、実は過去に一度見たときは開始5分で挫折してしまった。が、今年4月に再トライしてまんまとハマった。今は、アニメと原作小説を履修できたので、実写ドラマを見ている。実写ドラマは全50話ある。(長い……!笑)今ちょうど折り返しの25話まで見たので、後半戦も楽しみだ。まだしばらくは魔道祖師の沼から抜け出せそうにない。

また、とにかくストーリーがめちゃくちゃ面白いので、いち作家としてものすごく勉強になり、いい刺激も受けた。いつか私も、こんな壮大で魅力的な物語で、多くの人を魅了してみたい。

③かんころ編集部での井上裕之先生のコラボライブ

これも私にとってもものすごく大きな出来事で、自分が忘れかけていた大切なものを思い出させてくれた。

井上先生は著者として、とても有名な方らしい。が、私は「初めまして」状態だった。ただ、スマホの画面に先生が映り、自然体ながらも、きらきらと輝いている(もはや先生の身体の内側から発光していると言ってもいいくらいだ!)その姿を見ていると、心が奪われた。多くの人が彼を求めたり、彼に惹かれる気持ちがよく分かった。

そして、先生が「まず自分を満たすこと」を何より大切にしていることを繰り返し訴えているのを見て、私はハッと気づかされた。

その気づきは、私の作家としてのスタンス、執筆活動に関することだった。(以下、長くなるがこれはどこかに書き留めておかないと絶対に後悔すると思ったので書いておく)

私が小説を書き始めたのは高校三年生のとき、受験勉強のストレス発散のために始めた。書けば書くほど物語を紡ぐ楽しさに心奪われていき、一時期の趣味に留まらず、大学生になっても、社会人になっても、機会と時間があれば小説を書くことに没頭した。完全なる自己完結の趣味だったが、私はここで、一つのルールというか、指針を決めていた。

それは「小説を書くことを自分に強制しないこと」

自己満足の趣味だからこそ、「書きたいときに好きなだけ書く」「書きたくないときは書かない」「ちょっとでも書くのが苦しくなったりしたら、小説と距離をとる」→近づきすぎると苦しくなることが多い=せっかく心底楽しめる趣味と出会えたので、距離を詰めることで辛い気持ちが芽生えたり、嫌いになってしまうくらいなら、一生楽しめる趣味で在れるよう、適度な距離感を保つことを徹底していた。

『好き』という気持ちを何よりも大切にし、技術の向上なんかは完全に二の次だった。誰かに教わろうと思ったこともなく、完全に独学で執筆スキルを磨いてきた。(というか、好き放題書いていたので、そもそも「磨いた」という自覚が薄い。むしろ、楽しいから書き続けていたら勝手に磨かれていた、という感覚だ)

私にとって『好き』=「小説を書くことを楽しめること。小説を書くことで自らが満たされること」は何よりも重要で、だからこそ九年経った今でも、続いているのだ。

ただ、この一年ほどでそんな「自己満足の趣味」だった小説執筆の立ち位置が、少しずつ変わってきた。2020年夏に書いた小説3作をとあるコンテストに応募したところ、一次選考に通過し、そこで「プロの作家を目指したい」と本気で思い始め、2021年夏に1作書き上げたものをコンテストに応募し、2021年冬~2022年年始にまた1作書き上げ、これまたコンテストに応募した。

2021年冬以降は、とにかく「デビューしたい」という気持ちが強くなり始め、次第に自分にとって「いかに早くプロデビューできるか」が最重要項目になった。少しずつ、少しずつ自分にとっての優先順位が変わり、『好き』で満たされることよりも、もはや自己顕示欲を満たすために小説を書いていたように感じる。

幸い、小説を書くことが『嫌い』になることはなかったが、早くデビューしたい焦りと不安から、「プロデビューできる(結果を出している状態)=幸せ」「そうでない今の状態=不幸せ」のような方程式が勝手に出来上がっていた。だから、結果を出せていない今の自分にますます不安が募り、どうしたら執筆の腕を上げられるかを必死に考えていた。

プロデビューを目指すことが悪いことではない。本気で目指したい目標ができることは素晴らしいことだし、そういうものに巡り合えた私は幸せなんだと思う。

ただ、私にとって『小説を書くこと、物語を紡ぐことはそれだけで心満たされる最高の幸福』だったはずなのに、プロデビューしたい気持ちが強くなるあまり、一番目の前にあるはずの『最大の幸福』をおざなりにしていた。小説を書いているのに、その時点で、もう十分幸せでいいはずなのに「プロデビューできていない今の状態は駄目だ、不幸である」と、現在の自分を否定し、完全に、目の前の幸福を取りこぼしていた。

だが、井上先生の言葉で全てを思い出した。
「そうだ。私は小説を書くことそれ自体で、自分自身が最高に満たされていたはずなのに……いつの間にか、優先順位が変わってしまったせいで、一番大切な幸福を取りこぼしていた」

それに気づいて、「もう一度、考え直そう」と私は思った。「結果よりもプロデビューよりも、まず、自分にとっての大切なものを取りこぼさないこと」「そして、幸せを噛み締めながら着実にステップアップできる(夢を叶える)道を模索しよう」と決めた。

私にとって一番大切なことは「小説を書くことで自分自身が満たされること」「物語を紡ぐ過程で生まれる、その稀有な幸福をしっかりと噛み締められること」それを思い出させてくれた井上先生には感謝しかない。

★5月のテーマ

『がんばってくれてありがとう』と、自分に甘く優しく声かけを。
4月は精神を乱されることが多く、かつその中で気づきや学びもたくさんあった、変化の多い一ヶ月だったので、5月はそんな怒涛の一ヶ月をなんとかまっとうできた自分を丁寧に労わってあげたいと思う。


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