ナースの卯月に視えるもの 4章 【ネタバレ感想文 1035文字】
ネタバレ含みますと書いてみましたが、ほぼ感想文、妄想文です。
『ナースの卯月に視えるもの』の4章。他の章に比べ、患者の状態は深刻だが、話は穏やかだった。
今回の主人公は女性の小林。
『思い残し』は5歳の長男。
子供は三人いるのに、『思い残し』は長男だけ。
長男の血液型なのかアレルギーが心配なのかは、闇のままで物語は終わる。
脳へのダメージは深刻だ。旦那さんの愛情が痛々しく思うくらい愛されている小林。
つい、優しくするのには裏があるからだと考えてしまうのは私の悪い癖だ。
小林は結婚前、二股をしていた。長男がどちらの子がわからないのが『思い残し』だろうか?当時は、結構お遊びがお盛んだったらしい。
長男の蕁麻疹が出たことでアレルギー検査を行うことになった。小学校入学前には、給食が出る所の場合、アレルギー検査をしておいたほうがいい。
今はかなり進んでいて、きちんと除去食が用意される。羨ましい時代だわ。
アレルギー検査のついでに血液型も検査した報告を旦那が小林にすると、『思い残し』が消えた。
卯月の活躍は、「アレルギー検査の時に血液型も調べられる」と助言した位だ。
小林は精神的にも肉体的にも正常ではない。だが、言葉は理解できたようだ。良かった。たぶん、本当にホッとしたのだと思う。
千波の墓で語る卯月。この日はあの指輪を付けている。2人で指輪をつけられる日が別の世界線であればいいのに。と考えてしまう。
卯月がビアンなのか、ただ好きになったのが千波だったのかはわからない。まだ年齢も若い。千波への思い。これからの卯月は、どうやって乗り越えて行くのだろう。
両刀だと、選択肢広がるけど、ビアンだとなかなか大変よね。
でも、今は結構オープンになっているのでいいのかもしれない。
まぁ、まだ卯月には早すぎる話だが。
今回、あまりに旦那さんが優しい事と、小林の親友が登場したことで、え?不倫?などとゲスな考えをしてしまった。
どうも善人を善人として受け入れられない私の癖だ。
何事もなく、旦那の実家で子供たちは幸せに暮らし、会話ができるくらいまで小林が回復してくれる事を願うばかりだ。
ビアン好きなら気になる女子だけの楽園?!
どんなところか気になった方はどうぞ💕
女子留置所の中|スズムラ|note
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