死んでる場合じゃねぇ　【ひとりごと 1365文字】

のんびりと、縁側で秋風を感じながら
自殺方法なんて考えていた。


「ただいま〜これ〜」
そう玄関から声が聞こえた。

玄関にダンボール。

はぁ……まさか3体も……。
ダンボールの中に液漏れしないように
ビニールに包まれた3体。

「よろしく」
と、言い残して相方は、
風呂場に消えていった。

仕方ない。
新聞紙を敷きビニール袋の中で
解体を始めた。
冷凍が溶けかけて、汁が垂れる。
しっかりとビニール手袋と
エプロンを装着する。

後で私もお風呂に
入り直そう。

そう思いながら、分けていく。
うまく関節部分を捻れば外れる。
キッチンバサミでよけいな部分を
カットしていく。
こういう時は、キッチンバサミの
方が楽だ。

パキパキグチャリと、分けていく。
排水口に詰まると困るので、
ビニール袋の中で処理していく。


臭いがすごいので、
コンロで味噌汁を作り
香りを誤魔化す。

どうにか終わって、ひとまとめにする。
可食部は、別皿にして
味噌汁と一緒に食卓へ並べる。


シャワーだけ浴びた相方が
腹が減ったから、食べてから
入りなおすなんて、言いながら
前も隠さずに、ぷらぷらとさせながら
食卓についた。


食べ始めると私のスマホの
着信音がなる、とりあえず確認だけと
LINEを開くと、「小生」の野郎が
とんでもない事をしていたと発覚する。

慌てて、手を洗い
リビングでLINEを読み返す。

ビジネスパートナーだと
信頼していた「小生」が
蝙蝠野郎だと発覚した。

仕事内容が、改ざんされ
取り引き先にも
迷惑がかかっていた。
そして、「人権問題」にまで及ぶ
問題になっている。
と最悪な内容が次々と送られてくる。


すぐに指摘しておけば良かった。
今更後悔しても仕方がない。

関係先をリストアップし
発言等の、事実確認に動く。
誤解が、誤解を生み最悪な状態だと
焦る気持ちと、どこから手を付けるか
整理していく。


慌ただしく、パソコンを立ち上げ
キーボードを叩き確認する。
スマホをチェックしながら
パソコンに現状を整理していく。


「小生」の身柄が、見つからない。
自分ができる
今やるべき事は、やりつくした。


急遽話し合いの場が設けられた。
日付を確認して、スマホに
予定を打ち込み、とりあえず一段落した。


何も解決されていない。
これからどうしたらいいんだ。
天井を見上げて、体の力を抜く。


ああ……夕飯の途中だった。


スマホをもって食卓に戻ると
私の解体した3体は
ほぼ殻だけになっていた。


せっかく作った
カニ汁も冷めてしまった。

満足気な相方は、
風呂場に戻って行った。

冷めた味噌汁も旨かった。



※

内輪な話なので、わからないよ？
と言う方はスルーしてください（笑）

ここまで読んでいただいて、
ありがとうございました。


さて、何となくあの事か？と
お気づきの皆様に現状報告を。
皆様のアドバイス通り事実確認と
活動報告について問い合わせました。

そこで、小生が問題を起こしている事が
発覚。他にも色々と出てきまして
「人権問題」にまで発展するかもとの
連絡がありました。

まだ本人との連絡がとれて
いないので、弁護士云々の前に
なにこれ？状態な私です。

「事実は小説よりも奇なり」
とは、聞くけど
私の周りは、本当にこんな感じです。

今は、報告待ちな状態です。

円満解決の見えない未来……。
笹食ってる場合じゃねぇパンダ的な
気持ちで、私の解体した
カニは子供の腹に収まりました。

もうね……食欲もでないさ
(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡━━━!!!!