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胸いっぱいのアイと情熱をアナタへ ─BARの店長─ #スピンオフ作品の店長

「すず姉ぇ〜!ひまぁ〜!ひまひま!」
事務所に響くルナの可愛い声。

悟とカヲルは単独で仕事に行ってもらっている。事務所には数人のスタッフとスズタニが事務作業をしている。

ルナがソファで「つまらない」と「ひま」を連呼しているが、完全に無視されている。スズタニに至っては心地よいBGMだと思っている。

「ルナ。じゃぁコレやるかい?」
スズタニの出してきた用紙に飛びつくルナだが、
「ナマ(生きたまま受け渡し)とか無理。めんどくさい。」
と用紙をスズタニに返した。

「もっとガーーー!ってなって、アドレナリンリンがどーーん!!みたいな!ビシャーってのがいいよーぅ」
ルナが駄々をこねているうちに、来客者を告げるベルがなる。


「珈琲豆持って来ましたよ」
どう見ても喫茶店でも、ショップ店員でもないスーツの男性が事務所の入り口に現れた。

「あかちゃん!おひさあぁ💕」
ルナが強面の男に声をかける。どんな変装をしていても直感力の強いルナは騙せない。
「悪いね。持ってこさせちゃって」
スズタニが声をかける。




「ルナちゃん。あかちゃんは、やめて下さいよ」
「え〜可愛いのにぃ。じゃぁ、くらら!」
「もう、今日も好きに呼んでください」
眉を下げて、諦めモードでルナと話しているのは暁月夜あかつき蔵馬くらま


もちろん珈琲豆とはアレの事だ。暁月夜は表では昼間は喫茶店、夜はBARの経営者として名乗っているが、立派に裏稼業仲間だ。


「くらら!今度はいつヤルの?」
ウキウキと声をかけているのは、理由がある。暁月夜の経営しているBARは、ジャズ喫茶やミュージックBARとして営業しているため防音効果がしっかりとしている。

そのため、地下での格闘イベントの歓声も気にせずに運営できる。もちろんその他にも利用させてもらっている。


「わざわざ暁月夜が持って来てくれたって事は自信作なのかい?♥」
「前回より強力に仕上げてありますよ」

カバンから珈琲の香りと共に微かに香る火薬の臭いに気づくのは、ルナくらいだろう。スズタニが満足そうに珈琲豆を受け取り小切手を渡す。

「いつもありがとうございます」
丁寧にお辞儀をする姿は
さすがBARのマスターだ。

「今度は異能力開放戦やりたいぃい💕」
「それは、流石にBARが壊れます」
しばらくテンションの高いルナに付き合わされてから、BARの開店時間だからと颯爽に帰って行った暁月夜。

味方になってくれれば力強いが、どっちに転ぶかわからない。危うい男だとスズタニは感じながらも、珈琲豆を挽き始めた。


「すず姉ぇ~💕わたしミルク増し増し💕」
「お嬢様、少々お待ちくださいね♥」
今日も推しが可愛い♥





スピンオフに出してしまったさ(笑)
これで仲間じゃwww
うははwww
ビジュは、note村の使おうと思ったけど、スズタニの事務所には、このくらいの格好で来てほしかった(ΦωΦ)フフフ…
色々な顔を持っているって感じで♥


原作はこちらです。
『胸いっぱいのアイと情熱をアナタへ』|暁月夜 まくら|note


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