10からの数え歌 #強すぎる数え歌  #毎週ショートショートnote

呪いの数え歌は禁忌として
扱われていた。

強すぎる数え歌の呪いに
人々は、生贄と共に
数え歌を封印した。


生贄となった少女の
家族は村人によって
バラバラに埋葬された。

呪いはすべてこの家族に。

それから、物好きが
数え歌を知りたいと村に来た。
記者は、家々を周り話を聞いていった。

皆衰弱し、目は虚ろだった。

森で少女を見つけてくれ
と老婆が口を開いた。

祠にいる少女が何かを
知っているらしい。

樹海のような森に入るのを
いったん躊躇した。
まだ日は高いのに、
真夜中の様な森の中。

10本……が……ですか?
9つ…と揃いま……。

小声で聞こえてくる。

8つの…を用意して。
7つ目整い……を知る。
6つの腑…つぶしてく。

これ!数え歌か?
なら祠はすぐそこにある?!
記者は、走り出した。
 
5つの臓器は丁寧に。
4つ四肢は……取っ…。
3つ……多いと流れる。

祠、祠、ほこらって
もっとちゃんと聞いておけば良かった。

2つの目玉はここにある。

その声が聞こえた後
当たりは、真っ暗になった。


【412文字】


#強すぎる数え歌  
#毎週ショートショートnote

サポートありがとうございます。 治療、子育て、罰金返済等に使用させていただきます。