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共通点 #白骨化スマホ #肋骨貸す魔法 #毎週ショートショートnote  

発見されたスマホは
すでに中身は取り出され
白骨化していた。

白骨化スマホを慎重に運び
分析すると肋骨が足りない事が
判明された。

完全に一致した。

発見された白骨化スマホの
数は10以上。
その全てのスマホの肋骨が
足りないのだ。

足りない肋骨はどこにある。
なぜ肋骨だけ、共通して足りないのか。

全ての事件を1から調べる必要がある。
本数と足りない肋骨の位置が
何かを示していると
長年の経験で感じていた。

悔しいが、俺が考えても
答えに辿り着くには時間がかかる。

俺は部下を連れて
ある屋敷にやってきた。

刑事の俺がいるには居心地が悪すぎる。
部下が落ち着きないが、仕方ない。

大広間に通され
目的の人物に会いたいと伝える。

組長の渋った顔。
アイツに会わせたくないって面だ。

だが、引き下がるわけにはいかない。
アイツの能力が必要なのだ。

どうにか説得して
セーフティハウスにいる
『肋骨貸す』能力保持者に
会う事ができた。

肋骨の抜けたスマホを
興味深くみる男の口元が三日月を描いた。

【413文字】

#白骨化スマホ  
#肋骨貸す魔法  
#毎週ショートショートnote  

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