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小さな魔法 #肋骨貸す魔法 #毎週ショートショートnote  

魔法使いが存在する。
それはごく一部で、貴重な
魔法使いは、大抵高待遇で
就職する。

回復系は特に注文が高く
また、大きな物を動かしたり
犯罪を未然に防ぐ魔法を
持っている魔法使いは
尊敬される存在だ。

力のない、一般人からしたら
彼らはヒーローであり
誇りだった。

俺の父親も救護系魔法使いとして
現役で働いている。

母の死後仕事をすることで、
悲しみをごまかしている時期もあったと
酒を酌み交わした時に聞いた。


俺には父の様な立派な魔法はない。
立派な魔法使いの父を誇りに
思っている。

俺は、会社の飲み会で彼女と
出会った。本社も交えての
大規模な忘年会。
酔った彼女が俺の肩で寝てしまったのが
出会いだ。

可愛いらしい彼女の見た目と
優しい性格に惚れた。
ただ彼女は中二病を患っていた。

身長に見合わない巨乳を
強調した服装が大好きだった。

デートの度にチェーンや意味のない
ファスナーの付いた格好でやってくる。 

俺は密かに肋骨隠す魔法を使い
彼女の巨乳を隠くしていた。 

【408文字】


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