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JK魔法に注意 #肋骨貸す魔法 #毎週ショートショートnote  

喧嘩に負けて倒れてる俺に
笑いながら向かってくるJK。

「また負けたの?」
ニヤニヤしながら俺を
上から見下ろしているのは、
2つ上の近所のミク姉ちゃん。

長いカーディガンに短いスカートって
暑いんだか、寒いんだか
よくわからい格好をしている。
素早く立ち上がると、
学ランに付いた土を叩く。

「痛ッ!!」
胸の当たりが鈍く痛んだ。
急に前屈みになった俺と
心配そうにしゃがんだ
ミク姉と目線が合う。

ミク姉が心配そうに
胸の部分を触る。
「あっ。肋骨いってるね」
そう言われて
さらに痛くなってきた。

「肋骨貸す魔法かけるから
私を病院に運んで。
運んだら魔法解くから」
ミク姉の魔法で、
スッと痛みが引いた。

と、同時にしゃがみこむミク姉。

言われた通り病院まで運ぶ。
病院に着き再び魔法が唱えられると
さっきの痛みが戻ってきた。

ケロッとした顔で
「貸し一つね」
と笑顔のミク姉。

俺は1日入院することになった。

ミク姉の魔法は副作用があるようだ。
…………恋って魔法までかけられた。


【410文字】

#肋骨貸す魔法  
#毎週ショートショートnote  

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