![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15866586/rectangle_large_type_2_73e8ca5345373f071c4bdeb9e916a2f6.jpeg?width=1200)
情熱のジクレー職人
ジクレーとは、高性能のインクジェットプリンターで印刷された限定版画作品のことです。
今って、自宅のプリンターで十分きれいにプリントできるじゃないですか。だから、ちょっと紙や印刷が良くなるだけで自分でやるのと変わらないんじゃん、と思っていたんです。
大間違えだった!!
何が一番違うかって、ジクレー職人の存在です。
もうね、持ってる目が違う。
ぱっと見完成度の高いジクレーなのに、職人さんに言われてみてよく見るとマゼンタ色のつぶつぶが散らばっているの。あるいはちょっと全体が黄色味がかっちゃったかな、とか。そうした細かいことに気がつく眼力を磨いてらっしゃるし、それを理想の仕上がりに調整する技術がある。
これ、全部違う印刷なんですよ。言われないとわからないくらいの差だったりもするんだけれど、納得いく一枚が出来上がるまで調整を重ねていく。
「夕暮れ時みたいな優しい光にしたい」「でも全体がボケるのは嫌で頬に落ちるこのあたりの影はキュッと黒く締めたい」
「黒のベタが一番しっとり、かつインパクト強い色に仕上がる紙を選びたい」「どっちの印刷の方が怖いと思いますか?」
等々、もう最後のあたりは感覚的な会話で詰めていくしかないのだ。だから信頼できる相手とじゃないとジクレー作りはできないと思う。
原画は原画として素晴らしいものだけれど、ジクレーはジクレーという素晴らしい作品だと思った。最後は原画のことは考えずに、ジクレー単体と見つめ合った時の印象で調整を重ねていったしね。
上の写真は、職人さんが私との打ち合わせ前に何日もかけて調整してくださった試作品の数々。鉛筆画の再現は難しいらしい。社内の他の方々の意見も聞きながら、じっくり取り組んでくださったのが有り難かった。
というわけで、このクオリティはひとりじゃ作れないな、と感じた情熱のジクレー制作でした。大変だったけど面白かったよ!
オリジナルエンボススタンプも今回のために作った。版上と証明書にひとつひとつ私が押印しました。サインも丁寧にいれたよ。
ひとつひとつ心を込めてサインしました pic.twitter.com/BuwtHFaV6Y
— 内田すずめ 11/16(土)阪急うめだ本店イベント (@irisvoices) November 9, 2019
エディションものの作品って、仮に33部限定を買ったとして「自分以外にこの作品を持っている人が世界にあと32人存在するんだ」という見えない連帯感というか、繋がりを感じられるのが楽しいです。一点物の作品、あるいはお服にしか興味が無かった方にも手に取っていただけたらいいな。
ジクレー(版画)の販売についてご案内
・おひとり様1柄につき、1点限りとさせていただきます。
・エディションナンバー指定は出来ません。
・お電話でのご注文、代引き・ペルソナ電話決済は11月17日(日)から承ります。
※数に限りがございますので、完売の際はご容赦くださいませ。
※限定品につき、返品・交換はお受けできません。あらかじめご了承くださいませ。
※ジクレーにつきましては、各種優待・ポイント加算はございません。
※混雑状況により、販売方法が変更となる場合もございます。あらかじめご了承くださいませ。
問い合わせ先 阪急百貨店うめだ本店3階 ヨウジヤマモト 06-6313-7397
私は作品を通じて「生きながら生まれ変われる」ことを証明したいのです。そのためには「命のありか」と「心のありか」を解き明かさなければなりません。2020年は自分の子宮の音を録音する予定。いつか子宮コンサートを開きたい。頂いたサポートはそれらの研究費用とさせて頂きます!