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今日の1枚(2023/11/21)

世界は美しいモノにあふれている。

今日の1枚は、名残のコスモス。

街道沿いで、田んぼの畦で、スキー場で、秋の代表的な花として豊かな彩りを与えてくれたコスモスも、そろそろ冬仕舞い。

薔薇や牡丹やダリアほどの華やかさんはないものの、シンプルだからこそ際立つ、引き算の美がある。

子どもで描けるフォルム、なんなら一筆描きもできそうな飾り気のない構造。

なのにこんなに可憐で、こんなに瑞々しく、こんなに生命力に満ちていて、人の目を捉えて離さない。

NHKのどうする家康で、徳川秀忠を「偉大なる凡庸」と形容していたが、それに似ている。

平凡だけれど、とてつもなく可愛い。

単体でも美しいけれど、集団になるとまた違う顔を見せる。


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