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日本国憲法の成立背景としては、こんなところでしょう:映画評「日本独立」

「日本のいちばん長い日」みたいな緊張感のある展開を期待したんですが、それは「望みすぎ」でしたかね。
まあ歴史的な意義とは別に、「画面」としては地味にならざるを得ませんからw。



もっと「右寄り」の「日本国憲法、けしからん!」「絶対改憲!」みたいな映画かと危惧もしてたんですが、そうでもないかな。
まあ「アメリカ」サイドの演技が酷すぎて、そこに「苛っ」と来るってのはありますw。
それを除けば、比較的「憲法成立」の流れは押さえられてるように思いました(これを見ただけでは「?」ってとこも少なくないでしょうが)。
むしろ保守層が「ほら、こんなに酷いんですよ!知らなかったでしょう!」とか思ってるんだとしたら、それは思い違い。
多分、憲法改正の争点はそこ(成立過程)にはないんだと思います。
(僕は改憲支持ですが、憲法の成立過程に対して異議を申し立てるから…ではありません)


作品的には「戦艦大和ノ最期」を絡ませてるあたりが目新しいところかも。
この作品の出版に白洲次郎や正子が関与してるのは史実です。
ただその「絡ませ方」がどうも分かりづらい。
回想シーンでの大和艦内での騒動が、脚本的には「絡ませ」になるんでしょうが、いかにもそこが芝居じみていて…。
「歴史ドラマを見たい」という僕の希望からすると、この「戦艦大和ノ最期」のエピソードは「余計」なんですが、「映画」としてはここをもっと上手くやれば、違った印象の、エモーショナルな仕上がりになったかもしれません。
そうなると、「日本独立」とは違った映画になっちゃうかもしれませんがw。


まあ、この題材を2時間でやるのは無理があるかな。
事前知識もかなり必要ですし、現代への影響にまで言及しようとすると、もっと幅広い視野が必要となります。
1話60分、全6話くらいのミニシリーズに向いてる題材だと思うんですが、誰も作ってくれそうもないですね、そんなのw。
きっちり作れば、面白いと思うんだけどな〜。(思想性はできる限り排除して作れば)


#映画評
#日本独立
#戦艦大和ノ最期
#白洲次郎
#白洲正子
#吉田茂

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