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こりゃ、よく出来てるわ:映画評「僕の中のあいつ」

ふとしたキッカケで人間の中身が入れ替わってしまう

…という設定は、「よくある話」の部類になってるでしょう。
本作もまあ、その類。
でも、バランスがいいんですよねぇ。
ノって、笑って、楽しませてもらいました。(感動…はせんかなw)

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ヘタレのいじめられっ子の中身が、強面ヤクザ社長になっちゃうんですが、このヘタレの変身ぶりが楽しい。
変形の「舐めてた相手が殺人マシーンだった」パターンなんですが(流石に殺人シーンはないけど)、同級生からヤクザまで、張り倒し回す<無双>っぷりが気持ちいいんです。
本作の一番の「見どころ」はココ。
いや、連続ドラマかなんかにしてもらって、このシチュエーションを延々とやってほしいくらいですw。


さらにヒロインがいい。
「オバサン」
これが「天海祐希」風とかならそこまで感心しないんですが、きっちり「オバサン」。
これがいいし、笑えるんですよねぇw。
これはキャスティングの勝利でしょう。


こういう話の場合、「強い」方はいいとして、「ヘタレ」の方をどう扱うか…もポイントですが、そちらもうまくやっています。
「昏睡状態」と言うことにして、出番は終盤まで取っておきます。
これで「無双高校生」の活躍が思う存分に楽しる。
で、「外見強面ヤクザ」として目覚めたあとは、「ヘタレ」っぷりを披露しつつ、美味しいところを攫っていく…と言う展開。
演じてる役者さんは「強面」パートと「ヘタレ」パートと、まあ楽しく演じてたんでしょうね。


全体としては「こうなるよね」と言う「読める展開」。
そこはもう大前提と割り切って、「楽しめる作品にしよう」ってのが端々に感じられます。観終わって、
「あ〜面白かった」。
何にも残らんけどねw。

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韓国コメディって「泥臭い」とこがあったりもしたんですが(そこが味だったりもします)、本作は相当にスマートになってます。
アクション、CGがなくても「韓国映画」は行けまっせ。
…って一作。

やるな〜。


#映画評
#僕の中のあいつ

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