見出し画像

300年くらいじゃ、人間は変わらない:100分de名著「ペストの記憶」

会社で感染対策をされておられる方のオススメで、NHKオンデマンドで視聴。
放映は9月です。

画像1

「ペスト」と言えば、まずは「カミュ」が話題になりましたが、あちらは基本的にフィクション。
「ロビンソン・クルーソー」の作者ダニエル・デフォーが書いた本書は、1666年にロンドンを襲ったペストについて、約60年後に、大量の資料をベースにフィクション形式でまとめた作品です。
(デフォー自身、5歳でそのペスト禍を経験しています)



このタイミングで本書が取り上げられてたのは、今まさに世界を覆っている「コロナ禍」を踏まえてのこと。
感想を一言で言えば、
「300年経っても、人間は変わらんなぁ」。
良くも悪くも…です。
感染対策について言えば、
「ソーシャルディスタンスと行動制限。結局それしかないのか」。
第1波のころ、NHKの番組で脇田さんが「100年経っても結局対策は進歩していない」と嘆いてましたが、300年のタームでもさほど…ってことでしょうか。(治療薬やワクチン開発の面では流石に進歩が見えますが)



ロンドンの人々はペストに翻弄され、数々の愚行・悪行・悲劇が繰り返されるのですが、一方で人間のしっかりした部分も本書では描かれます。
ボランティアでの助け合いに加え、ロンドン市長&行政の対策もなかなかのものです(日常物資の供給の確保と価格統制、市民の要望のヒアリングや現場視察等)。
今の政府に比べ…と言いたくなるかもしれませんが、まあ規模が違いますので。
僕は現場での頑張りは同じようにあると思っています。(「国」と言うレベルよりは、「自治体」のレベルですが。それも300年前と同じかなw)


なかなか面白そうな本なので、時間ができたら読んでみるかな?
…とはなりませんな。
「100分de名著」はいい番組ですが、そこが玉に瑕。
読んだ気になっちゃうもんw。


この番組を見たからって、今のコロナ対策が進歩するわけじゃない。
でもまあ、「人間って、こう言うときには、こう言う風になっちゃうんだな」ってことは垣間見えます。
良くも悪くも。


#100分de名著

#ペストの記憶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?