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これはもう、「大画面」で観ないと…:映画評「ワンダーウーマン1984」

SFアクション大作の場合、大概はそうなんですが、本作は「特に」。
これを電車の移動中のiPhoneで観た僕の判断が間違ってましたw。


「ワンダーウーマン」第2作。
なんですが、ガル・ガドットの「ワンダーウーマン」は「ジャスティス・リーグ」にも登場してるので、「2作目」ってよりは、「お馴染み」な印象。
「ジャスティス・リーグ」よりも単独シリーズの方は「ワンダーウーマン」の<弱さ>(人間らしさ)みたいなところも描こうとしてる辺りが特徴ですかね。
本作は特にそんな印象があって、「願い(欲望)と代償」と言うテーマそのものがワンダーウーマンの<弱さ>を突いて来ますし、ラストも「アクション大作」にしてはひねった展開になっています。


ただまあ、ここら辺が、個人的には「雑」な印象にも繋がってるんですよね。
で、大画面だったら、迫力あるアクションや、スペクタクルな絵や、圧倒するシチュエーションなんかが、この「雑さ」にリアリティを与えてくれたかもしれないんですが、如何せんiPhoneの画面では…。
これは製作者サイドが悪いんじゃなくて、観る側の問題。
ある種、「雑」にならざるを得ないテーマを、それでも描きたいということで、こういうスタイルを製作者サイドは選んでるんでしょうからね。


まあ、最低でもテレビ画面(できれば大型)での視聴をお勧めします。
そうすると、派手なアクションも、絵も、展開も楽しめると思います。
その上で、「願いと代償」の物語に感情移入できれば、本作は「成功」でしょう。


<以下、若干のネタバレを含みます。観る予定がある方は読まないで下さい。>


前作ではラストに「神的存在」とのド派手なバトルが用意されていました、
本作についても、そう言う展開もあり得たと思うんですよ。
マックスが「願い」を手放した瞬間に、裏で糸を引いてた「<偽り>の神」が降臨。でもって、ワンダーウーマンと大バトル…とかw。


ただそうしなかったのは、この「願い(欲望)と代償」と言うテーマを製作者サイドが大切に思ってたからかもしれません。
そこには「現代」に通じる<何か>もあるように思いますし。(80年代と言う時代背景にも)
単に製作費の問題かもしれませんがw。


しかし直前に観たマーベルの「ワンダヴィジョン」も、失った最も大切なものを取り返し/自ら手放す物語でした。
何か、そういう時代的な雰囲気でもあるんでしょうか?


ちょっと不思議にも感じました。

考え過ぎ?w


#映画評
#WW84
#ワンダーウーマン1984

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