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組写真いろいろ

ハーフカメラを常に持ち歩くようになってしばらく経った。

通常の35mmフィルム1コマに2枚ずつ撮影可能なハーフカメラは36枚撮りフィルムであれば倍の72回シャッターが押せてしまうわけで、通常のカメラに比べるとコストパフォーマンス2倍、シャッターを押す毎のプレッシャーは半減という魅惑のカメラである。

ハーフカメラで撮影したフィルムの現像の際には、撮影した1カットを1コマとして現像するか、それとも通常の1コマサイズ分毎に現像して2カット1組の画像とするかを選べるため、わたしはいつも後者でお願いしている。

ひとつの画像の中に2つの光景が並んだ組写真として仕上がるわけで、どんな組合せが生まれるのかが毎回大きな楽しみとなる。

この組写真の仕上がりをあらかじめ想定して写真を撮ることも可能なはずだ。しかしそのためにはシャッターを押す度に一枚目、二枚目・・・と勘定していかなければならない。

一度で撮り切ってしまえるのならいざ知らず、わたしの場合は1週間からひと月ほどかけてちまちまと撮り進めてようやく1本を撮り終えるというペースのため、撮影カット数のカウントは至難の業だ。というか、最後まで数え切ったことはない。一応カメラにはフィルムの残数を示すダイヤルが付いてはいるものの、2枚一目盛りの印が付いているだけの極小文字盤からは正確な数を読み取ることができないため、結局画像の並びは運任せである。


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そのため、こんな風に連続して撮影した2枚が上手いこと一コマに収まってくれているとうれしくなる。


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今回現像した一本のフィルムの中には以上4組の連続ものの組写真が撮れていた。これは本当にレアなケースである。





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通常はこんな感じでまったく異なる時間、異なる場面の画像が、時にタテヨコの位置関係すら不揃いなまま一組の組写真として出現する。

ほぼ偶然まかせの組写真。

これがわたしにとってはなんとも言えない醍醐味である。


今回使用したフィルムはFUJI のSUPERIA PREMIUM 400(27枚撮り)。

色味があまり好きではなくてこれまでほとんど利用してこなかったフィルムだけれど、PEN EEとの相性は悪くなくて、好きな雰囲気で撮れていたことは貴重な発見だった。






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