問題のあるホテル エピソード8 コロナ禍の日本でホテルをどのように選ぶのか? 前編
問題のあるホテル エピソード8
本年もこの季節がやってきました。
問題のあるホテルシリーズで続けている毎年恒例の企画、ワーストホテル大賞2021
いままでは1年間で一番イケてなかったホテルについて、そのポンコツっぷりを、経験値の高い読者の皆様と共有するために「ワーストホテル大賞」として発表してきました。
今年のワーストホテル大賞は個々のホテルではなくラグジュアリーホテル全般というカテゴリーに対して贈ることにします。
ほんと、ラグジュアリーホテルのコロナ禍との相性の合わなさっぷりは凄まじいものがありました。
GoToパニックでもないのにチェックイン待たせるわ、掃除できてなくて部屋汚いわ、掃除間に合ってなくて部屋出せないわ、感染対策を錦の御旗にサービス削りまくるわ、おまけにエコだのSDGsだの言い出して、経費削減を客に負担させるという有様…ここまでくるとさすがに「ラグジュアリーホテルの存在意義って何ですか?」と問いたい
もちろん、修行と称して会員ステータス維持のために率先してホテルチェーンの養分となりたい人については、それが本人の強い意志とご希望でしょうからチェックイン待たされようが、清掃不備の部屋だろうが、ステイカウントが貯まればオールオッケーなのかもしれませんが(そもそも彼らの行動は「修行」ですからね)、修行ではなく体験としてラグジュアリーホテルに泊まる時間を純粋に求めている「養分にはなりたくない一般客」にとって一つ一つの宿泊の大切さは、ステータス修行してる輩とは根本的に違いますのでこれは由々しき事態です。
さて本文に入る前に
日頃からホテルと顧客はとにかくマッチングが重要と言いまくっていますので、わたしもどんな方にこの記事を読んで欲しいのか、明確にしておくことにします。
結論から書くと対象とする読者はいわゆる中受でいうところの「偏差値58の壁」をこえている方です。
記事は前編だけで1万1千文字ありますので、想定読者は読解力があり、長文を読むのが好きで得意、物事を深く掘り下げるのが好き、考えることが好き、分析するのが好き、常日頃ひとりで考えていることの答え合わせがしたい、など頭を使うのが好きな方向けです。
ですので短い文字数で手軽に読めるカジュアルな記事や、オトクオトクと煽る「おトクな3つの裏技」「実質○円にするためのコツ」のような記事がお望みの方への対応は致しておりません。
この記事はSUZUと一緒に考えたい「知」の共有をお望みの皆様に向けた読み物です。いままで世の中になかなか満足できるレベルの旅の記事が無いなともどかしく思ってる方は、この機会に是非SUZU記事を読んでみてください。
それでは今年もはじまります。
問題のあるホテル エピソード8
コロナ禍の日本でホテルをどう選ぶのか?前編
脱ラグジュアリーホテルを考える
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