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書記の読書記録2024.3.7『はじめての行政法 第4版』 『飛ぶ男』(安部公房)

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畠山 武道下井 康史(編集)『はじめての行政法 第4版』のレビュー


レビュー

行政法の全体像について,行政書士試験に必要な知識に加え,ケーススタディにより考えさせるような記述も豊富。


もくじ

第1講 行政法とはなにか
1 身のまわりは行政法だらけ
2 行政法という科目ではなにを学ぶのか
3 行政法の 3 分野

第2講 法律による行政の原理
1 「法律による行政の原理」とは
2 行政の仕事はルールに従って行う
3 行政についてのルールは法律や条例で定める
4 行政法は、行政をコントロールするための法
5 行政活動には法律や条例に根拠が必要(法律の留保)

第3講 行政法の法源
1 法源とはなにか ―法律以外にも「法」はある
2 成文法源
3 不文法源

第4講 行政基準
1 行政基準 ―行政運営のためのマニュアル
2 法規命令と行政規則の区別
3 行政基準の種類
4 行政基準の効力
5 行政基準の外部効果(論)

第5講 行政上の法律関係の特徴
1 行政上の法律関係
2 行政法の守備範囲
3 「行政上の法律関係」と民法

第6講 行政組織と公務員
1 行政主体
2 行政組織と行政機関
3 公務員

第7講 行政行為の意義
1 行政が活動する方法
2 行政行為とはなにか
3 行政行為にはどのようなものがあるか

第8講 行政行為の種類
1 行政行為の伝統的分類
2 許可の意義と性質、効果
3 認可の性質と効果
4 特許と特許企業

第9講 行政行為の効力
1 行政行為の効力
2 行政行為の公定力
3 行政行為の附款

第10講 行政行為と裁量の概念
1 覊束行為と裁量行為の区別
2 なぜ、行政庁に裁量権が認められるのか
3 覊束行為と裁量行為の区別の基準

第11講 行政裁量と司法審査
1 裁量審査に関する原則
2 手続に着目した審査
3 判断の方法・過程に着目した審査

第12講 行政行為の取消しと撤回
1 違法・不当な行政行為を是正する方法
2 行政行為の取消し
3 行政行為の撤回
4 取消し・撤回の制限

第13講 行政行為の取消しと無効
1 違法な行政行為とその救済 ―取消訴訟
2 無効な行政行為の認定 ―救済の機会の拡大
3 無効な行政行為の判定基準

第14講 義務の履行 ―行政目的の実現手段―
1 行政上の強制執行
2 行政代執行
3 直接強制、執行罰、行政上の強制徴収
4 間接的強制手段
5 即時強制
6 行政罰

第15講 行政計画・行政契約
1 行政計画とはなにか
2 計画相互の関係
3 計画策定のための手続
4 行政計画を争えるか
5 行政契約の意義
6 行政契約の種類
7 行政契約の法的な規制

第16講 行政指導
1 行政指導の法的性格
2 行政指導が多くなされる理由
3 行政指導と法律の根拠
4 行政指導の限界
5 行政指導と行政手続法

第17講 行政手続
1 行政手続の必要性、重要性
2 行政手続法
3 行政手続条例

第18講 行政による情報の収集・管理
1 行政調査
2 公文書管理法、公文書管理条例
3 情報公開法、情報公開条例
4 個人情報保護法、個人情報保護条例

第19講 行政上の不服申立て
1 行政上の不服申立て制度
2 申立ての提起
3 不服申立ての審理手続、裁決

第20講 国家賠償法(1)
1 国家補償
2 国家賠償法における責任
3 公権力の行使と国家賠償(国家賠償法 1 条)

第21講 国家賠償法(2)
1 営造物管理責任(国家賠償法 2 条)
2 国家賠償法 2 条の適用

第22講 損失補償・国家補償の谷間
1 損失補償
2 損失補償を受けることができる場合
3 国家補償の谷間と結果責任

第23講 行政事件訴訟制度 ―行政事件訴訟の類型―
1 行政事件訴訟の全体像
2 抗告訴訟
3 当事者訴訟
4 民衆訴訟と機関訴訟

第24講 取消訴訟の提起
1 取消訴訟の対象 ―処分性
2 不服申立前置
3 原処分主義
4 出訴期間
5 被告適格
6 裁判管轄

第25講 原告適格、訴えの利益
1 原告適格とはなにか
2 原告適格の判断基準
3 原告適格に関する多様な判決
4 訴えの利益
5 教示制度

第26講 取消訴訟の審理・判決
1 要件審理と実体審理
2 訴訟の審理
3 訴訟の終了
4 判決の効力

第27講 無効等確認訴訟・当事者訴訟・争点訴訟
1 無効な行政行為とその救済
2 無効等確認訴訟
3 争点訴訟・当事者訴訟

第28講 不作為の違法確認訴訟・義務づけ訴訟・差止訴訟・当事者訴訟・仮の救済
1 不作為の違法確認訴訟
2 義務づけ訴訟
3 差止訴訟
4 当事者訴訟
5 仮の救済

第29講 地方自治の仕組み(1) ―地方公共団体の組織と活動―
1 地方公共団体とその活動
2 地方の行政組織
3 地方公共団体と住民
4 住民監査請求と住民訴訟

第30講 地方自治の仕組み(2) ―行政主体間の法関係―
1 国・地方間関係と事務論
2 第 1 次地方分権改革
3 地方公共団体に対する国の関与
4 地方公共団体間の法関係
5 第 2 次地方分権改革


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安部公房『飛ぶ男』のレビュー


レビュー

飛ぶ男 (新潮社、1994年 / 改稿版・新潮文庫、2024年)
単行本版は夫人の真知による加筆が後に判明し、「全集」版は、加筆前の複数の異稿版「スプーン曲げの少年」「スプーンを曲げる少年」「飛ぶ男」を収録

「飛ぶ男」を介して繋がる世界の接続が本書の筋と思われるが,未完である以上想像に任せる他ない。


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